📋 この記事のポイント
AGAハミルトン・ノーウッド分類 AGAは、男性ホルモンが関与する進行性の脱毛症で、思春期以降の男性に多く見られます。額の生え際や頭頂部の髪が薄くなるのが特徴です。
- ✓ AGA診断は問診から専門検査まで多角的に行われます。
- ✓ オンライン診療は自宅から手軽に専門医の診断を受けられる利便性があります。
- ✓ 遺伝子検査や血液検査など、個々の状態に合わせた適切な検査が重要です。
AGA(男性型脱毛症)は、進行性の脱毛症であり、早期に適切な診断と治療を開始することが重要です。しかし、どのような診断方法があるのか、どこで診断を受ければ良いのか迷う方も少なくありません。この記事では、AGAの専門的な診断方法について、オンライン診療の利便性も交えながら詳しく解説します。
AGA専門クリニックの初診の流れとは?

AGA専門クリニックでの初診は、患者さまの症状を正確に把握し、適切な治療方針を決定するための重要なステップです。当院では、患者さまが安心して治療を始められるよう、丁寧な問診と検査を心がけています。
初診のプロセスは、一般的に以下のステップで進行します。
- 予約: まずはオンラインまたは電話で診察予約を行います。オンライン診療の場合、ご自身の都合の良い時間に予約が可能です。
- 問診票の記入: 症状の経緯、家族歴、既往歴、服用中の薬剤などを事前に記入します。オンライン診療では、Web上で入力できるため、来院の手間が省けます。
- 医師による問診: 医師が問診票の内容に基づき、さらに詳しく症状についてヒアリングします。脱毛のパターン、進行度、生活習慣、ストレス要因などを確認します。この段階で、患者さまのプライバシーに配慮し、安心して話せる環境を提供することが重要です。オンライン診療では、自宅などリラックスできる環境で医師と対話できるため、デリケートな悩みも相談しやすいというメリットがあります。
- 頭皮・毛髪の視診と触診: 医師が直接、頭皮の状態や毛髪の密度、太さなどを確認します。炎症の有無や、AGA以外の脱毛症の可能性も考慮します。
- 専門検査の実施: 必要に応じて、マイクロスコープ検査、血液検査、遺伝子検査などを行います。これらの検査結果は、より正確な診断と治療計画の立案に役立ちます。
- 診断と治療方針の説明: 問診と検査結果に基づき、医師がAGAの診断を下し、患者さま一人ひとりに合った治療法(内服薬、外用薬、生活習慣の改善など)を提案します。治療のメリット・デメリット、費用、期間についても詳しく説明し、患者さまが納得した上で治療を選択できるようサポートします。
- 処方と配送: オンライン診療の場合、処方された薬剤は自宅に配送されます。これにより、薬局へ足を運ぶ手間が省け、忙しい方でも継続しやすいという利点があります。定期配送オプションを利用すれば、薬切れの心配なく治療を続けられます。
オンライン診療では、これらのプロセスを自宅や職場など、場所を選ばずに受けられるため、通院にかかる時間や交通費を節約できます。特に、AGA治療は継続が重要であるため、この利便性は治療のモチベーション維持にも繋がると考えられます。臨床の現場では、オンライン診療を利用される患者さまから、「仕事が忙しくても治療を続けられる」「人目を気にせず相談できる」といった声をよく経験します。
料金プランについては、多くのクリニックで初診料無料や、月額制の定期プランが用意されています。当院でも、患者さまの負担を軽減できるよう、様々な料金プランをご提案しております。
マイクロスコープ(頭皮カメラ)検査でわかることとは?
マイクロスコープ(頭皮カメラ)検査は、AGA診断において非常に重要な役割を果たす非侵襲性の検査です。肉眼では確認しにくい頭皮や毛髪の状態を詳細に観察することで、AGAの進行度や他の脱毛症との鑑別を可能にします。
この検査では、高倍率のカメラを用いて頭皮の特定部位を拡大し、モニターに映し出します。これにより、以下の点が明確になります。
- 毛髪の太さの変化: AGAの特徴の一つに、毛髪が細く短くなる「軟毛化」があります。マイクロスコープでは、健康な太い毛と軟毛化した細い毛の割合や分布を視覚的に確認できます。これはAGAの進行度を評価する上で非常に重要な指標となります[1]。
- 毛穴の状態: 毛穴の詰まり、皮脂の過剰分泌、炎症の有無などを確認できます。これらの状態は、AGAの進行を悪化させる要因となる場合があります。健康な毛穴からは2〜3本の毛髪が生えていることが多いですが、AGAが進行すると1本しか生えていない毛穴が増加します。
- 頭皮の血行状態: 頭皮の色や血管の状態から、血行不良の兆候を捉えることも可能です。良好な血行は毛髪の成長に不可欠です。
- 毛髪密度の評価: 特定のエリアにおける毛髪の密度を客観的に評価できます。これにより、治療前後の変化を数値で比較し、治療効果を判断する際の根拠となります。
オンライン診療においても、患者さまご自身で撮影した頭皮の写真を送付いただくことで、ある程度の状態を把握することは可能です。しかし、より詳細な診断のためには、専門のマイクロスコープを用いた検査が推奨されます。当院では、患者さまの頭皮の状態を細かく分析し、治療計画に反映させています。自宅で治療を続けられる患者さまからは、「自分の頭皮の状態をモニターで見られるので、治療のモチベーションが上がる」という声をいただいています。
マイクロスコープ検査は、AGA以外の脱毛症、例えば脂漏性皮膚炎による脱毛や円形脱毛症などとの鑑別にも役立ちます。これにより、誤った診断に基づく不適切な治療を避けることができるのです。検査結果は画像として保存されるため、治療の経過を客観的に追跡し、効果を評価する上でも非常に有効なツールとなります[2]。
- 軟毛化(Miniaturization)
- AGAの主要な特徴の一つで、毛包が男性ホルモンの影響を受けて徐々に小さくなり、毛髪が細く短くなる現象を指します。最終的には、毛髪が産生されなくなり、脱毛に至ります。
血液検査で確認する項目(ホルモン値・甲状腺・鉄・亜鉛)とは?

AGAの診断において、血液検査は直接的なAGAの診断基準とはなりませんが、脱毛の原因がAGA以外の病気である可能性を除外したり、治療薬の安全性を確認したりするために重要な検査です。
臨床の現場では、脱毛を訴える患者さまの中には、ホルモンバランスの乱れや栄養不足が原因であるケースも少なくありません。そのため、当院では、AGA治療を開始する前に、患者さまの全身状態を把握するために血液検査を推奨しています。
特に確認される主な項目は以下の通りです。
- 男性ホルモン値(テストステロン、DHTなど): AGAは男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロン(DHT)が深く関与しているため、これらのホルモン値を測定することで、AGAの病態生理を理解する一助となります。ただし、DHT値が高いからといって必ずしもAGAが重症であるとは限りません。
- 甲状腺ホルモン値: 甲状腺機能低下症や亢進症は、全身の代謝に影響を与え、脱毛を引き起こすことがあります。AGAと似た脱毛パターンを示すこともあるため、鑑別診断のために検査します[3]。
- 鉄(フェリチン): 女性に多いですが、鉄欠乏性貧血は脱毛の原因となることがあります。特に女性のびまん性脱毛症では、フェリチン(貯蔵鉄)の値が低いと脱毛が進行しやすいことが報告されています。
- 亜鉛: 亜鉛は毛髪の成長に不可欠なミネラルであり、亜鉛不足は脱毛を引き起こす可能性があります。
- 肝機能・腎機能: AGA治療薬の中には、肝臓や腎臓で代謝されるものがあるため、治療開始前にこれらの機能に異常がないかを確認することは、安全な治療を行う上で非常に重要です。
オンライン診療の場合でも、提携医療機関での血液検査や、郵送キットを用いた検査サービスを利用できる場合があります。これにより、通院の負担を減らしつつ、必要な情報を得ることが可能です。これらの検査結果は、患者さまの健康状態を包括的に把握し、AGA治療薬の選択や用量調整に役立てられます。処方後のフォローアップでは、定期的な血液検査で治療薬による副作用がないかを確認するようにしています。
血液検査は、AGA診断の補助的な役割を果たすものであり、単独でAGAを確定診断するものではありません。あくまで他の脱毛症の可能性を除外したり、治療の安全性を確保したりするためのものです。
毛髪ミネラル検査の信頼性とは?
毛髪ミネラル検査は、毛髪中のミネラル成分の濃度を測定することで、体内の栄養状態や有害金属の蓄積状況を評価しようとする検査です。しかし、AGA診断におけるその信頼性については、慎重な検討が必要です。
この検査は、毛髪が体内のミネラルバランスを反映するという考えに基づいています。具体的には、必須ミネラル(亜鉛、銅、セレンなど)の不足や、有害金属(水銀、鉛、カドミウムなど)の蓄積が、脱毛を含む様々な健康問題に関与している可能性を探るものです。AGAの患者さまの中には、栄養状態の改善を期待してこの検査を検討される方もいらっしゃいます。
毛髪ミネラル検査のメリットとして、以下の点が挙げられます。
- 長期的なミネラル状態の把握: 血液検査がその時点のミネラル状態を反映するのに対し、毛髪は過去数ヶ月間のミネラル摂取状況を反映するとされています。
- 非侵襲性: 採血が不要で、毛髪サンプルを採取するだけで検査が可能です。
しかし、AGA診断における毛髪ミネラル検査の信頼性については、科学的な根拠が十分とは言えません。日本皮膚科学会のガイドラインにおいても、AGAの診断や治療効果の評価において、毛髪ミネラル検査は推奨されていません[1]。
その理由としては、以下のような点が挙げられます。
- 外部要因の影響: シャンプー、パーマ、カラーリングなどの外部要因が毛髪中のミネラル濃度に影響を与える可能性があります。
- 体内ミネラルとの相関の不確実性: 毛髪中のミネラル濃度が、必ずしも体内のミネラル状態や健康状態を正確に反映するとは限りません[4]。
- 診断的価値の欠如: AGAの診断は、主に問診、視診、マイクロスコープ検査によって行われ、毛髪ミネラル検査が直接的な診断基準となることはありません。
当院では、毛髪ミネラル検査をAGAの主要な診断方法としては採用していません。もし栄養状態に懸念がある場合は、より信頼性の高い血液検査で必須ミネラルやビタミンの状態を確認し、必要に応じて栄養指導を行うことを推奨しています。臨床の現場では、科学的根拠に基づいた診断と治療を最優先しています。
AGA遺伝子検査の受け方と結果の読み方とは?

AGA遺伝子検査は、AGAの発症リスクや、特定の治療薬に対する反応性を予測するための検査です。AGAは遺伝的要因が大きく関与していることが知られており、この検査は将来的なAGAのリスクを早期に把握する上で有用な情報を提供します。
AGA遺伝子検査の受け方
AGA遺伝子検査は、主に以下の方法で受けることができます。
- 医療機関での実施: AGA専門クリニックなどで、医師の診察のもと検査を受けることができます。口腔粘膜を綿棒で採取するか、少量の採血を行うのが一般的です。
- 郵送キットの利用: 自宅で口腔粘膜を採取し、郵送で検査機関に送るタイプのキットもあります。オンライン診療と組み合わせることで、自宅にいながら検査から診断まで完結できる場合があります。
検査は通常、数週間で結果が出ます。当院では、患者さまがオンラインで手軽に検査を受けられるよう、郵送キットの活用もご案内しています。
AGA遺伝子検査でわかることと結果の読み方
AGA遺伝子検査では、主に以下の2つの遺伝子多型を調べることが多いです。
- アンドロゲン受容体遺伝子(AR遺伝子): この遺伝子の多型は、男性ホルモン(テストステロン)がDHTに変換され、毛乳頭細胞のアンドロゲン受容体に結合する感受性に関与します。感受性が高いほど、AGAを発症しやすい傾向にあるとされています[5]。検査結果は「AGA発症リスク:高・中・低」といった形で示されることが多いです。
- 5α-リダクターゼ遺伝子: 5α-リダクターゼは、テストステロンをDHTに変換する酵素です。この酵素の活性が高いほど、DHTの産生量が増え、AGAが進行しやすくなります。特に、AGA治療薬であるフィナステリドやデュタステリドは、この5α-リダクターゼの働きを阻害することで効果を発揮するため、遺伝子多型によっては薬剤の効果が期待できるかどうかの指標となる可能性があります[6]。
検査結果は、あくまでAGA発症のリスクや薬剤への反応性の「傾向」を示すものであり、「必ず発症する」「必ず効果がある」といった断定的なものではありません。しかし、将来的なリスクを把握することで、早期からの予防的アプローチや、治療開始のタイミングを検討する上で非常に有用な情報となります。当院では、遺伝子検査の結果に基づき、患者さま一人ひとりに合わせたパーソナライズされた治療計画を提案しています。オンライン診療では、遺伝子検査の結果についても丁寧に説明し、患者さまの疑問を解消するように努めています。
皮膚科とAGA専門クリニックの違いとは?
AGAの診断や治療を検討する際、一般皮膚科を受診すべきか、それともAGA専門クリニックを受診すべきか迷う方も少なくありません。両者にはそれぞれ特徴があり、ご自身の状況や希望に応じて選択することが重要です。
| 項目 | 一般皮膚科 | AGA専門クリニック |
|---|---|---|
| 専門性 | 皮膚全般の疾患を幅広く診察 | AGA・薄毛治療に特化 |
| 診断 | 視診・問診が主、必要に応じて簡易検査 | 専門的な問診、マイクロスコープ、血液検査、遺伝子検査など多角的な診断 |
| 治療選択肢 | 一般的な内服薬・外用薬が中心 | 内服薬・外用薬に加え、メソセラピー、注入療法など多岐にわたる |
| 費用 | 保険診療が適用される場合がある(AGAは自由診療) | 基本的に自由診療、初期費用や月額費用が発生 |
| オンライン診療 | 対応している医療機関は限られる | 多くのクリニックで導入され、利便性が高い |
一般皮膚科の役割
一般皮膚科は、湿疹、アトピー性皮膚炎、ニキビなど、皮膚全般の疾患を幅広く診察します。脱毛症に関しても、円形脱毛症や脂漏性皮膚炎に伴う脱毛など、AGA以外の脱毛症の診断・治療が専門です。AGAの診断も可能ですが、専門的な検査機器や治療薬の選択肢が限られる場合があります。当院では、AGA以外の脱毛症の可能性も考慮し、必要に応じて皮膚科専門医への受診を推奨することもあります。
AGA専門クリニックの役割
AGA専門クリニックは、AGAの診断と治療に特化しています。そのため、AGAに関する最新の知見や治療法に精通しており、より専門的で多角的なアプローチが可能です。マイクロスコープ検査や遺伝子検査など、詳細な検査を通じてAGAの進行度やタイプを正確に診断し、患者さま一人ひとりに最適な治療プランを提案できます。また、内服薬や外用薬だけでなく、メソセラピーや注入療法といったより高度な治療オプションも提供していることが多いです。
オンライン診療の普及により、AGA専門クリニックの受診はさらに手軽になりました。遠方にお住まいの方や、忙しくて通院が難しい方でも、自宅から専門医の診察を受け、治療薬を自宅に配送してもらうことが可能です。当院では、患者さまのライフスタイルに合わせたオンライン診療を提供しており、プライバシーが保たれた環境で安心して相談できるとご好評いただいています。
どちらを選ぶべきかは、ご自身の症状や求める治療内容によって異なります。もしAGAの可能性が高いと感じ、専門的な診断と幅広い治療選択肢を希望されるのであれば、AGA専門クリニックの受診が適していると言えるでしょう。一方で、頭皮の炎症やかゆみなど、皮膚トラブルが主な症状である場合は、まず一般皮膚科を受診して原因を特定することも大切です。臨床の現場では、患者さまの症状を丁寧にヒアリングし、最適な受診先をアドバイスするようにしています。
まとめ
AGAの診断は、単なる視診だけでなく、問診、マイクロスコープ検査、血液検査、そして遺伝子検査といった多角的なアプローチを通じて行われます。これにより、AGAであるかどうかの正確な診断はもちろん、他の脱毛症との鑑別、治療薬の選択、そして治療効果の予測が可能になります。オンライン診療は、これらの専門的な診断プロセスを自宅から手軽に受けられるという大きな利便性を提供し、プライバシーに配慮した環境で継続的な治療をサポートします。料金プランや定期配送オプションを活用することで、経済的・時間的な負担を軽減しながら、効果的なAGA治療を継続することが期待できます。ご自身の症状やライフスタイルに合わせて、最適な診断・治療方法を選択することが、AGA改善への第一歩となるでしょう。
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オンライン診療を予約するよくある質問(FAQ)
- 日本皮膚科学会ガイドライン 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版
- Dermoscopy in hair disorders: a review. Int J Trichology. 2019 Jan-Feb;11(1):1-12.
- Thyroid dysfunction and hair loss. J Clin Aesthet Dermatol. 2019 Aug;12(8):13-18.
- Hair mineral analysis: a useful test for assessing body mineral status? J Trace Elem Med Biol. 2011 Oct;25(4):211-218.
- Androgen receptor gene polymorphism and androgenetic alopecia. J Cosmet Dermatol. 2012 Jun;11(2):121-125.
- Genetic polymorphisms of 5α-reductase type 2 and androgenetic alopecia. J Dermatol Sci. 2015 Feb;77(2):150-152.