MEN’S HEALTH / PREMATURE EJACULATION
最初に結論早漏は「時間の短さ」だけでなく、射精を遅らせにくい状態が繰り返し、本人やパートナーに苦痛・困りごとがあるときに相談できる症状です。
緊張や関係性だけでなく、ED、前立腺の不調、甲状腺機能などが関係することもあります。原因を整理し、セルフケア、心理的支援、外用・内服治療を個別に選びます。

- 判断軸時間・コントロール感・苦痛の3点で考えます。
- 治療原因への対応と複数の選択肢を組み合わせます。
- 受診急な発症や痛み・血精液を伴う場合は対面受診も検討します。
早漏の症状と定義|時間だけで決めない
早漏(PE:Premature Ejaculation)は、射精が本人の望むより早く起こり、遅らせることが難しく、その状態によって苦痛、焦り、満足度の低下、性行為の回避などが生じる射精障害です。国際性機能学会(ISSM)は、生涯型では最初の性体験からほぼ毎回、挿入前または挿入後約1分以内に射精すること、後天型では以前より明らかに短くなり、多くは約3分以内になることを目安にしています。
ただし、ストップウォッチの時間だけで診断するものではありません。医療機関では、いつから始まったか、毎回か時々か、射精を遅らせられる感覚、本人・パートナーの困りごと、EDの有無などを確認します。自慰や膣性交以外の性行為では同じ時間基準をそのまま当てはめにくいため、体験と困りごとを具体的に伝えることが大切です。
時々早くなる自然な変動や、実際の時間は短くないものの強く不安を感じるケースもあります。悩みが続くなら、自己判断で薬を使う前に相談してください。
早漏の原因|心理面と身体面を分けて確認する
早漏の原因は一つに決められないことが多く、神経伝達、射精反射の個人差、緊張・不安、パートナーとの関係、勃起への不安、身体疾患などが重なります。「敏感性」「心因性」などの呼び方だけで自己診断せず、生涯型か後天型か、併存症があるかを整理します。
生涯型と後天型
- 生涯型:最初の性体験の頃から、ほぼ一貫して射精が早く、遅らせにくい状態です。
- 後天型:以前は問題がなかったのに、ある時期から射精までの時間が明らかに短くなった状態です。ED、前立腺炎などの泌尿器症状、甲状腺機能、心理的負担、服薬などを確認します。
悪循環をつくる要因
「また早くなるかもしれない」という予期不安で身体が緊張し、興奮の上がり方が急になると、さらにコントロールしづらくなることがあります。勃起を維持できない不安から、勃起している間に急いで射精しようとする場合もあります。本人だけの責任と考えず、必要に応じてEDや関係性も同時に扱います。
早漏のセルフチェック|診察で伝える6項目
次の項目は診断そのものではなく、受診時に状況を整理するためのメモです。該当数だけで治療の要否は決まりません。
- 射精が早い状態は最初の性体験からか、途中からか
- 毎回・ほぼ毎回か、特定の状況だけか
- 射精を遅らせる感覚があるか
- 本人またはパートナーに苦痛や回避があるか
- 勃起の獲得・維持にも困りごとがあるか
- 痛み、血精液、排尿症状、服薬変更があるか

呼吸を整え、興奮が高まり切る前に刺激を止めて再開するストップ・スタート法などが知られています。骨盤底筋は「締め続ける」のではなく、力を入れる感覚と緩める感覚の両方を意識します。痛みや違和感が出るほど行わないでください。行動療法の効果は人によって異なり、長期効果の根拠は限定的です。
似た症状との違い|EDや痛みがあれば分けて考える
早漏の治療選択肢|原因と希望に合わせて選ぶ

治療目標は単に時間を延ばすことではなく、射精をコントロールできる感覚、苦痛の軽減、満足度や関係性の改善です。効果、副作用、費用、使い方の負担を踏まえて選びます。
治療薬と安全性|個人輸入を避け、処方前に併用薬を確認
当院では、診察のうえでダポキセチン(プリリジー系)を検討する場合があります。ダポキセチンは短時間作用型SSRIですが、日本では早漏治療薬として未承認です。国内承認薬と同じPMDA審査を受けた薬ではなく、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。効果が必ず得られるものではありません。
主な注意点として、吐き気、めまい、頭痛、下痢、眠気などがあり、まれに失神やセロトニン症候群など重い症状が問題になります。抗うつ薬・抗不安薬、一部の抗真菌薬・抗菌薬・抗HIV薬、抗凝固薬、ED治療薬など、併用確認が必要な薬があります。心疾患、失神歴、中等度以上の肝機能障害などがある場合は処方できないことがあります。
厚生労働省は、国内未承認医薬品では品質・有効性・安全性が国内制度で確認されておらず、個人輸入品による健康被害や偽造品のリスクがあると注意喚起しています。服用中の薬・サプリメントを診察時にすべて伝えてください。
受診の目安|オンラインと対面を使い分ける
オンラインで相談しやすいケース
- 射精のタイミングやコントロール感について、まず相談したい
- 対面で話しにくく、自宅から症状と治療選択肢を確認したい
- EDもあるかもしれず、服用中の薬と合わせて相談したい
対面の泌尿器科を検討するケース
- 以前は問題なかったのに急に症状が始まり、原因疾患の確認が必要
- 射精時の痛み、血精液、発熱、排尿時痛、精巣の腫れ・しこりがある
- 身体診察、尿検査、血液検査などが必要と医師に判断された
当院のオンライン診療と料金
予約、事前問診、オンライン診察、処方可否の判断、配送までをオンラインで進めます。診察では、症状の経過、EDの有無、持病、失神歴、服用中の処方薬・市販薬・サプリメント、飲酒状況を確認します。診察の結果、処方できない場合や対面受診をご案内する場合があります。
- Webから診療予約
- 問診票を入力
- 医師がオンライン診察
- 処方可能な場合に配送
薬を決めてから受診する必要はありません。症状と希望を伺い、治療の適否を判断します。
オンライン診療を予約する早漏に関するよくある質問
挿入後1分以内なら、必ず早漏ですか?
時間だけでは決まりません。射精を遅らせにくい状態が繰り返し、本人またはパートナーの苦痛や関係への影響があるかを含めて判断します。生涯型では約1分以内、後天型では以前より明らかに短くなり約3分以内になることが目安として示されていますが、自己申告の経過も重要です。
早漏はセルフケアだけで改善できますか?
一時的な緊張や興奮の調整には、ストップ・スタート法、呼吸、コンドームの使用などが役立つ場合があります。ただし効果には個人差があり、強い刺激や無理な圧迫は避けてください。悩みが続く場合や急に症状が始まった場合は医師へ相談しましょう。
早漏とEDは同じ病気ですか?
同じではありません。早漏は射精のタイミング、EDは勃起の獲得または維持の問題です。ただし両方が同時に起こることがあり、勃起を失う不安から急いで射精するケースもあります。診察では両方の症状を確認します。
早漏はオンライン診療で相談できますか?
相談できます。いつから始まったか、射精を遅らせられる感覚、困りごと、EDや排尿症状、持病、服用中の薬を確認し、オンラインで対応できるか、対面の泌尿器科が適切かを医師が判断します。
プリリジー(ダポキセチン)は国内承認薬ですか?
いいえ。2026年7月時点で、プリリジー(ダポキセチン)は日本国内で早漏治療薬として承認されていません。自由診療で検討される場合も、国内承認薬と同じPMDA審査を受けた薬ではないこと、救済制度の対象外となる場合があることを理解し、医師の診察と説明を受けてください。個人輸入や海外通販による自己使用は避けましょう。
早めに対面受診した方がよい症状はありますか?
射精時の強い痛み、血精液、発熱、排尿時痛、精巣の腫れ・しこり、外傷後の症状、急な勃起機能低下を伴う場合は泌尿器科などの対面受診を検討してください。薬の服用後に失神、意識障害、強い動悸、高熱や震えがある場合は服用を中止し、救急受診を含め速やかに医療機関へ相談してください。