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ハミルトン・ノーウッド分類は男性型脱毛症(AGA)の進行度を客観的に評価する国際的な指標です。
- ✓ ハミルトン・ノーウッド分類は男性型脱毛症(AGA)の進行度を客観的に評価する国際的な指標です。
- ✓ I型からVII型までのステージがあり、それぞれ異なる脱毛パターンを示します。
- ✓ 自身の脱毛パターンを理解することで、適切な治療法の選択と早期介入が可能になります。
男性型脱毛症(AGA)は、男性にとって深刻な悩みの一つです。その進行度を客観的に評価し、適切な治療法を選択するために用いられるのが「ハミルトン・ノーウッド分類」です。この分類は、世界中で広く利用されており、ご自身の脱毛パターンを理解する上で非常に役立ちます。この記事では、ハミルトン・ノーウッド分類の各ステージを詳細に解説し、それぞれの特徴と治療のポイントについてご紹介します。
ハミルトン・ノーウッド分類とは?その重要性

ハミルトン・ノーウッド分類とは、男性型脱毛症(AGA)の進行度を視覚的に評価するための国際的な基準です。この分類は、1950年代にジェームズ・ハミルトンによって提唱され、後にオースティン・ノーウッドによって改良されました。当院のオンライン診療では、患者さまにご自身の頭部の写真を複数枚送っていただき、この分類に基づいて現状を医師が視診し、治療計画を立てる上で重要な指標としています。
この分類がなぜ重要なのでしょうか。それは、AGAの進行度を正確に把握することで、患者さま一人ひとりに最適な治療法を提案できるからです。例えば、初期段階であれば内服薬による治療が効果的である一方、進行が進んだ段階ではより積極的な治療や複合的なアプローチが必要となる場合があります。臨床の現場では、初診時に「どのくらい進行しているのか不安」「どの治療法が自分に合っているのか分からない」と相談される患者さまも少なくありません。ハミルトン・ノーウッド分類は、医師と患者さまが共通認識を持ち、治療目標を明確にするための大切なツールなのです。
- 男性型脱毛症(AGA)
- 主に男性ホルモン(ジヒドロテストステロン:DHT)の影響により、毛周期が短縮され、髪の毛が細く短くなることで生じる進行性の脱毛症です。特に頭頂部や生え際から薄毛が進行する特徴があります。
頭皮の皮膚鏡検査(ダーモスコピー)を用いた研究では、AGAの重症度が進行するにつれて、毛包のミニチュア化、毛幹の直径のばらつき、黄色の点(毛包の角質栓)の増加といった特徴が観察されることが報告されており、これらの所見もハミルトン・ノーウッド分類と相関関係があると考えられています[1]。当院では、オンライン診療で視診を行う際も、これらの特徴を考慮しながら総合的に判断しています。
ハミルトン・ノーウッド分類はあくまで視覚的な指標であり、個々の患者さまの毛髪の状態や進行速度は異なります。自己判断せずに、必ず専門の医師にご相談ください。
ハミルトン・ノーウッド分類の各ステージ解説(I型〜III型)
ハミルトン・ノーウッド分類は、I型からVII型まで、脱毛の進行度に応じて段階的に分けられています。ここでは、初期段階であるI型からIII型までの特徴を詳しく見ていきましょう。
I型:脱毛の初期段階とは?
I型は、男性型脱毛症の最も初期の段階です。この段階では、目立った脱毛はまだ見られず、生え際や頭頂部の毛髪にわずかな変化が認められる程度です。具体的には、生え際がごくわずかに後退し始める、あるいは頭頂部の毛髪が以前よりも細くなったと感じる方が多いです。当院では、この段階で「最近、抜け毛が増えた気がする」「髪のボリュームが減った」といったご相談を受けることがあります。この時期に適切な治療を開始することで、その後の進行を遅らせ、現状を維持しやすいと考えられます。
II型:生え際の後退が顕著になる段階
II型になると、生え際の後退がよりはっきりと認識できるようになります。特に、前頭部の両側(M字部分)が後退し始め、額の形がM字型に見えるようになるのが特徴です。頭頂部の薄毛はまだ軽度か、ほとんど見られないことが多いです。臨床の現場では、「おでこが広くなった」「M字部分が気になる」という訴えが多く聞かれます。この段階で治療を開始する患者さまは多く、内服薬による治療が効果を期待できる時期です。例えば、フィナステリドやデュタステリドといった内服薬は、AGAの原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制することで、脱毛の進行を抑える効果が報告されています[3]。
III型:M字型脱毛と頭頂部の薄毛が進行する段階
III型は、M字型脱毛がさらに進行し、側頭部の生え際が明らかに後退している状態です。加えて、頭頂部(つむじ周辺)にも薄毛が認められるようになります。この段階では、M字部分と頭頂部の両方に脱毛が見られるものの、両者がまだ完全に繋がっていないのが特徴です。当院のオンライン診療では、患者さまから送られてくる写真で、このM字部分と頭頂部の薄毛のバランスを注意深く確認します。治療を始めて3ヶ月ほどで「抜け毛が減った」「髪にコシが出てきた」とおっしゃる方が多いですが、効果の実感には個人差があります。
この段階での治療は、内服薬による進行抑制が中心となりますが、外用薬(ミノキシジルなど)との併用も検討されることがあります。ミノキシジルは、毛母細胞を活性化させ、毛髪の成長を促進する作用があるとされており、外用薬として広く用いられています。最近では、経口ミノキシジル(内服薬)の有効性も注目されており、外用薬と比較してより高い効果が報告されるケースもあります[3]。
ハミルトン・ノーウッド分類の各ステージ解説(III型Vertex〜VII型)

AGAの進行は、初期段階からさらに進むと、脱毛範囲が広がり、より深刻な状態へと移行します。ここでは、III型VertexからVII型までの進行度と特徴、そして治療の考え方について解説します。
III型Vertex:頭頂部の薄毛が顕著になる段階とは?
III型Vertex(バーテックス)は、III型と同様にM字型脱毛が認められるものの、特に頭頂部の薄毛が顕著に進行している状態を指します。M字部分の後退と頭頂部の薄毛がそれぞれ独立して進行していることが多く、両者がまだ完全に一体化していないのが特徴です。当院では、オンライン診療で患者さまの頭頂部の写真を拝見する際、このVertex型に該当する方が多くいらっしゃいます。この段階では、早期に治療を開始することで、頭頂部の薄毛の進行を食い止め、改善を期待できる可能性があります。
IV型:脱毛範囲が広がり、地肌が見え始める
IV型になると、M字型脱毛と頭頂部の薄毛がさらに進行し、脱毛範囲がより広くなります。特に、前頭部から頭頂部にかけての毛髪が薄くなり、地肌が透けて見えることが多くなります。M字部分と頭頂部の薄毛の間に、まだ細い毛髪の帯が残っているのが特徴です。臨床の現場では、「髪をセットしても地肌が見えてしまう」「以前よりも老けて見えるようになった」といったお悩みをよく聞きます。この段階では、内服薬や外用薬の継続的な使用が非常に重要です。治療の継続が効果を左右するため、処方後のフォローアップでは、副作用の有無だけでなく、患者さまが治療を継続できているか、効果の実感があるかを確認するようにしています。
V型:薄毛の範囲が広がり、境界が不明瞭になる
V型では、M字型脱毛と頭頂部の薄毛がさらに進行し、両者の間の細い毛髪の帯が薄くなり、境界が不明瞭になります。頭頂部から前頭部にかけての脱毛が広範囲に及び、頭髪全体のボリュームが著しく減少します。側頭部や後頭部の毛髪は比較的残っていることが多いですが、全体の印象としては薄毛がかなり進行している状態です。この段階になると、治療の効果を実感するまでに時間がかかる場合もありますが、諦めずに治療を継続することが大切です。当院のオンライン診療では、患者さまの生活習慣やストレス状況なども考慮し、総合的なアプローチを提案するように心がけています。
VI型:頭頂部と前頭部の脱毛が一体化する
VI型は、前頭部のM字型脱毛と頭頂部の薄毛が完全に一体化し、広範囲にわたる脱毛が見られる段階です。頭頂部から前頭部にかけて広範囲に地肌が露出し、側頭部や後頭部の毛髪のみが残る状態となります。この段階では、残された毛髪も細く、密度が低いことが多いです。治療の選択肢としては、内服薬や外用薬に加えて、自毛植毛などの外科的治療も検討されることがあります。
VII型:最も進行した段階
VII型は、ハミルトン・ノーウッド分類で最も進行した段階です。前頭部から頭頂部、そして側頭部の上部にかけて広範囲にわたる脱毛が見られ、残された毛髪は側頭部と後頭部の下部に限られます。これらの残された毛髪も、多くの場合、細く薄くなっています。この段階では、内服薬や外用薬による毛髪の再生は非常に困難になることが多く、自毛植毛が主な治療選択肢となることがあります。ただし、植毛にはドナーとなる健康な毛髪が必要であり、その量や質によっては限界もあります。当院では、患者さまの現在の状態と希望を丁寧にヒアリングし、最適な治療法を一緒に検討していきます。
ハミルトン・ノーウッド分類と治療法の選択
ハミルトン・ノーウッド分類は、AGAの進行度を客観的に示すだけでなく、治療法の選択においても重要な指針となります。当院のオンライン診療では、この分類に基づき、患者さま一人ひとりに合わせたパーソナルな治療プランを提案しています。
進行度に応じた治療戦略とは?
AGAの治療は、進行度によってその戦略が異なります。早期段階(I型〜III型)では、主に内服薬による治療が中心となります。フィナステリドやデュタステリドといった薬は、AGAの原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制することで、脱毛の進行を遅らせ、毛髪の維持・改善を期待できます。臨床の現場では、この段階で治療を開始した患者さまから「抜け毛が減った」「髪の毛が太くなった気がする」という声をよく聞きます。
中程度に進行した段階(III型Vertex〜V型)では、内服薬に加えて外用薬(ミノキシジルなど)の併用が検討されることがあります。ミノキシジルは、毛母細胞を活性化させ、毛髪の成長を促進する効果が報告されています。内服薬と外用薬を組み合わせることで、より高い効果を期待できる可能性があります。当院では、患者さまのライフスタイルや治療への期待度を考慮し、最適な組み合わせを提案しています。
進行が進んだ段階(VI型〜VII型)では、内服薬や外用薬のみでの改善は難しい場合が多くなります。この段階では、自毛植毛などの外科的治療も選択肢の一つとなります。植毛は、AGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部の毛髪を採取し、薄毛が気になる部分に移植する治療法です。当院では、患者さまのドナーとなる毛髪の状態や、将来的な脱毛の進行予測も踏まえて、植毛の適応について慎重に判断しています。
| ハミルトン・ノーウッド分類 | 主な脱毛パターン | 推奨される治療法(例) |
|---|---|---|
| I型 | 目立った脱毛なし、生え際・頭頂部のわずかな変化 | 内服薬(フィナステリド、デュタステリド) |
| II型 | M字型脱毛の始まり、生え際の後退 | 内服薬(フィナステリド、デュタステリド) |
| III型 | M字型脱毛の進行、頭頂部の薄毛(独立) | 内服薬、外用薬(ミノキシジル)併用 |
| III型Vertex | M字型脱毛と頭頂部の薄毛が顕著(頭頂部優位) | 内服薬、外用薬併用 |
| IV型 | M字型と頭頂部の脱毛が広範囲化、間に細い毛髪の帯 | 内服薬、外用薬併用、必要に応じて自毛植毛検討 |
| V型 | M字型と頭頂部の脱毛がさらに進行、境界不明瞭 | 内服薬、外用薬併用、自毛植毛検討 |
| VI型 | 前頭部と頭頂部の脱毛が一体化、広範囲な脱毛 | 自毛植毛が主な選択肢、内服薬・外用薬の継続 |
| VII型 | 最も進行した段階、側頭部・後頭部下部のみに毛髪残存 | 自毛植毛が主な選択肢(ドナー毛の状況による) |
オンライン診療での処方の流れと定期配送オプション
当院のオンライン診療では、AGA治療薬の処方から配送までをスムーズに行うことができます。まず、患者さまはオンラインで問診票を記入し、頭部の写真を複数枚アップロードします。次に、医師が問診票と写真を基に診察を行い、ハミルトン・ノーウッド分類で進行度を評価し、適切な治療薬を提案します。この際、患者さまの疑問や不安にも丁寧にお答えします。診察後、処方された薬はご自宅に配送されます。
- 予約:オンラインで希望日時を選択し予約します。
- 診察:ビデオ通話やチャットを通じて医師が診察。ハミルトン・ノーウッド分類に基づき進行度を評価し、治療薬を提案します。
- 処方:医師が処方箋を発行し、薬を発送します。
- 配送:ご自宅やご指定の場所に薬が届きます。プライバシーに配慮した梱包でお届けします。
治療を継続される患者さまには、定期配送オプションもご用意しています。これにより、毎回の診察や購入の手間を省き、継続的な治療をサポートします。自宅で治療を続けられる患者さまからは、「忙しい中でも継続できるのが便利」「薬がなくなる心配がない」という声をいただいています。料金プランも複数用意しており、患者さまのニーズに合わせて選択可能です。
オンライン診療の利便性とプライバシー保護

オンライン診療は、AGA治療を始める上で多くのメリットを提供します。特に、利便性とプライバシー保護は、多くの患者さまにとって重要な要素です。
なぜオンライン診療が選ばれるのか?
オンライン診療が選ばれる最大の理由は、その利便性にあります。当院のオンライン診療では、ご自宅や職場など、どこからでも診察を受けることができます。これにより、通院にかかる時間や交通費を節約できるだけでなく、待ち時間もありません。特に、AGA治療は継続が重要であるため、オンライン診療の気軽さは治療の継続率向上に大きく貢献すると考えられます。
また、プライバシー保護の観点からもオンライン診療は優れています。AGAの悩みはデリケートなものであり、「クリニックで他の患者さんと顔を合わせたくない」と感じる方も少なくありません。オンライン診療であれば、完全にプライベートな空間で医師と相談できるため、安心して治療に取り組むことができます。処方された薬も、中身が分からないように配慮された梱包でご自宅に配送されるため、周囲に知られる心配もありません。オンライン診療では、「誰にも知られずに治療を始められるのが良い」という相談が特に多いです。
対面診療との使い分けは?
オンライン診療は非常に便利ですが、対面診療にもそれぞれのメリットがあります。当院では、患者さまの状況に応じて、両者を適切に使い分けることを推奨しています。
- オンライン診療が適しているケース:
- AGAの進行度が比較的初期で、内服薬や外用薬による治療を希望する場合。
- 忙しくて通院の時間が取れない場合。
- プライバシーを重視したい場合。
- 遠隔地にお住まいで、専門のクリニックが近くにない場合。
- 対面診療が適しているケース:
- 脱毛の進行度が非常に進んでおり、自毛植毛などの外科的治療を検討している場合。
- 頭皮の状態に炎症や他の皮膚疾患が疑われる場合(皮膚鏡検査や組織検査が必要になることがあります)。
- 医師による直接的な触診や詳細な検査を希望する場合。
当院では、オンライン診療で治療を開始した後でも、必要に応じて対面診療への切り替えや、専門医療機関への紹介を行うことが可能です。患者さまの健康と満足度を最優先に考え、柔軟な対応を心がけています。
まとめ
ハミルトン・ノーウッド分類は、男性型脱毛症(AGA)の進行度を客観的に評価し、適切な治療法を選択するための重要な指標です。I型からVII型までの各ステージを理解することで、ご自身の脱毛パターンを把握し、早期に適切な治療を開始することが可能になります。オンライン診療は、その利便性とプライバシー保護の観点から、AGA治療の新たな選択肢として注目されています。当院では、ハミルトン・ノーウッド分類に基づいた丁寧な診察と、患者さま一人ひとりに合わせた治療プランの提案、そして定期配送オプションによる継続的なサポートを提供しています。AGAの症状でお悩みの方は、ぜひ一度、オンライン診療をご検討ください。早期の介入が、より良い治療結果に繋がる可能性があります。
よくある質問(FAQ)
- Melike Kibar, Sebnem Aktan, Muzaffer Bilgin. Scalp dermatoscopic findings in androgenetic alopecia and their relations with disease severity.. Annals of dermatology. 2014. PMID: 25143677. DOI: 10.5021/ad.2014.26.4.478
- Ania M Jastreboff, Louis J Aronne, Nadia N Ahmad et al.. Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity.. The New England journal of medicine. 2022. PMID: 35658024. DOI: 10.1056/NEJMoa2206038
- Mariana Alvares Penha, Hélio Amante Miot, Michal Kasprzak et al.. Oral Minoxidil vs Topical Minoxidil for Male Androgenetic Alopecia: A Randomized Clinical Trial.. JAMA dermatology. 2024. PMID: 38598226. DOI: 10.1001/jamadermatol.2024.0284
- George L Bakris, Rajiv Agarwal, Stefan D Anker et al.. Effect of Finerenone on Chronic Kidney Disease Outcomes in Type 2 Diabetes.. The New England journal of medicine. 2020. PMID: 33264825. DOI: 10.1056/NEJMoa2025845
- プロペシア(フィナステリド)添付文書(JAPIC)
- ザガーロ(デュタステリド)添付文書(JAPIC)