プラノバール配合錠とは
プラノバール配合錠は中用量ピルの一種で、主に月経移動や月経困難症の治療目的で使用されます。
当院ではプラノバール配合錠を自由診療で取り扱っております。
基本情報
対象疾患・症状
プラノバールは月経移動の用途で使用されることが多い薬です。また、医療現場では緊急避妊ピル(アフターピル)としても使用されることがあります。
※プラノバールは緊急避妊薬としては認可されていません。
中用量ピルに分類され、低用量ピルよりも女性ホルモンの含有量が多くなっています。効果も強力ですが、副作用も強くなります。低用量ピルで月経困難症の治療には十分なことが多いため、近年では短期間の服用をメインとする月経移動目的で使用されています。
先発品・後発品
プラノバールの後発品(ジェネリック)としてオブラルGがあります。当院ではオブラルGは取り扱いがございません。
効果・効能
プラノバールは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの作用により排卵を起こすためのホルモン分泌を抑制して排卵を起こさない作用があります。
さらに、子宮内膜が厚くなるのを防ぐことで子宮内膜で産生される痛みの原因となる物質「プロスタグランジン」を減少させ、月経困難症による痛みなどの症状を緩和します。
プラノバール配合錠の服用方法
生理を遅らせる場合(医師推奨)
生理予定日の5〜7日前から ピルの服用を開始してください。服用を停止すると2〜3日で生理がきます。服用中は生理が来ないため、生理を避けたい日まで服用を続けてください。
生理を早める場合
前回の生理初日から5日目までに ピルの服用を開始してください。生理を早めたい日の2〜3日前まで服用を継続してください。服用期間はおおよそ10日〜14日です。
用法・用量に関する注意点
- 毎日一定の時刻に服用して下さい
- 経口避妊剤を初めて服用する場合、月経第1日目から服用を開始します。服用開始日が月経第1日目から遅れた場合、飲みはじめの最初の1週間は他の避妊法を併用して下さい
プラノバール配合錠の副作用
主な副作用
頭痛、肝機能異常、不正出血、子宮破綻出血、子宮点状出血、乳房緊満感、浮腫、体重増加、悪心、嘔吐、食欲不振などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。
重大な副作用
- 血栓症
下肢の急激な疼痛・腫脹、息切れ、胸痛、頭痛、四肢の脱力や麻痺、構語障害、視力障害などが見られた場合は直ちに投与を中止し、医師の診察を受けてください。 - アナフィラキシー
呼吸困難や蕁麻疹、血管浮腫、そう痒感などが見られた場合は投与を中止して適切な処置を行ってください。
服用に際して注意すべきこと
- 避妊目的では使用しないでください。
- 妊娠中・妊娠の可能性がある方は必ず医師に伝えてください。
プラノバール配合錠の臨床成績
17.1 有効性及び安全性に関する試験
〈機能性子宮出血〉
17.1.1 国内臨床試験
二重盲検比較試験を含めた臨床試験において、機能性子宮出血に対する有効率は70.4%(152/216例)を示した。
よくある質問
プラノバールを飲み忘れた場合はどうしたらいいですか?
飲み忘れた場合は、気がついたときに1回分を飲んでください。ただし、次に飲む時間が近い場合は飲み忘れた分は飲まずに、次に飲む時間に1回分を飲んでください。2回分を一度に飲んではいけません。
プラノバールは太ると聞いたのですが本当ですか?
プラノバールの添付文書には、副作用として体重増加や痤瘡(ニキビ)が報告されています。中用量ピルは副作用も出やすく、特に飲みはじめの時期はホルモンバランスの変化によって副作用が起こりやすいことがあります。服用しているうちに徐々に緩和されていくため、数日間は様子を見るようにしてください。