📋 この記事のポイント
男性更年期の原因となるテストステロン低下について、症状、診断、テストステロン補充療法の種類と効果、副作用を詳しく解説。生活習慣改善の重要性やオンライン診療のメリット、料金プラン、対面診療との使い分けについても専門医がアドバイスします。
テストステロン補充と男性更年期対策|医師が解説
最終更新日: 2026-05-10
📋 この記事のポイント
- ✓ 男性更年期症状はテストステロンの低下が原因で、適切な診断と治療が重要です。
- ✓ テストステロン補充療法は症状改善に有効ですが、副作用や適応を医師と慎重に検討する必要があります。
- ✓ 生活習慣の改善はテストステロン値の自然な向上を促し、オンライン診療は手軽な相談と継続治療を可能にします。
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき作成されています。記事内には当院の治療・サービスに関する情報が含まれます。
📑 目次
男性更年期とは?そのメカニズムと症状を理解する

テストステロンの役割と分泌低下の影響
テストステロンは、主に精巣で産生され、一部は副腎からも分泌されます。その働きは、単に性機能だけでなく、全身の健康に深く関わっています。- 身体機能: 筋肉量の維持、骨密度の保持、体脂肪の調整、赤血球の産生など。
- 精神機能: 意欲、集中力、記憶力、気分の安定など。
- 性機能: 性欲、勃起機能、精子形成など。
- 男性更年期症状(LOH症候群)
- 加齢によるテストステロン分泌低下に伴い現れる、身体的・精神的・性的な不調の総称です。疲労感、集中力低下、性欲減退、勃起不全、抑うつ気分、不眠、筋肉量減少、内臓脂肪増加などが含まれます。
男性更年期の診断はどのように行われる?
男性更年期の診断は、症状の問診と血液検査によるテストステロン値の測定が基本となります。問診では、AMSスコア(加齢男性症状質問票)などの質問票を用いて、症状の程度を客観的に評価することがあります。血液検査では、総テストステロン値や遊離テストステロン値を測定し、テストステロンの低下を確認します。一般的に、遊離テストステロン値が低値である場合に、症状と合わせて男性更年期と診断されることが多いです。当院のオンライン診療では、提携医療機関での採血結果を基に、患者さま一人ひとりの状態を丁寧に評価し、最適な治療方針を提案しています。⚠️ 注意点
男性更年期症状は、うつ病や甲状腺機能低下症など他の疾患の症状と似ている場合があるため、自己判断せずに必ず専門医の診察を受けることが重要です。正確な診断のためには、症状の経過や既往歴、服用中の薬剤なども詳細に医師に伝えるようにしてください。
テストステロン補充療法とは?その効果と安全性
テストステロン補充療法(TRT: Testosterone Replacement Therapy)とは、テストステロンの分泌が低下している男性に対し、外部からテストステロンを補充することで、男性更年期症状の改善を目指す治療法です。この療法は、症状と血中テストステロン値の両方が低下している場合に検討されます[1]。当院では、患者さまの症状の重症度やライフスタイル、基礎疾患などを総合的に判断し、補充療法の適応を慎重に検討しています。治療を始めて数ヶ月ほどで「以前のような活力が戻ってきた」「気分が前向きになった」とおっしゃる方が多いです。テストステロン補充療法の種類と投与方法
テストステロン補充療法には、いくつかの投与方法があります。それぞれの方法にはメリットとデメリットがあり、患者さまの状況に合わせて選択されます。- 注射剤: 筋肉内注射が一般的で、数週間ごとに医療機関で投与します。血中濃度が一時的に上昇し、その後緩やかに低下する特徴があります。
- 経皮吸収型製剤(ジェル・パッチ): 皮膚からテストステロンを吸収させるタイプです。毎日塗布または貼付することで、比較的安定した血中濃度を維持しやすいとされています。自宅で簡便に使用できるため、オンライン診療との相性も良い選択肢です。
- 内服薬: 肝臓への負担や血中濃度の変動が大きいため、日本ではあまり用いられません。
補充療法の期待できる効果と潜在的なリスク
テストステロン補充療法により期待できる効果は多岐にわたります。具体的には、性欲や勃起機能の改善、疲労感の軽減、気分の安定、集中力の向上、筋肉量の増加、体脂肪の減少などが報告されています[3]。多くの男性が、治療によって生活の質の向上を実感しています。 一方で、テストステロン補充療法には潜在的なリスクや副作用も存在します。主なものとしては、赤血球増加症(血液が濃くなる)、睡眠時無呼吸症候群の悪化、ニキビ、体毛増加、前立腺肥大症の進行、前立腺がんのリスク上昇などが挙げられます[4]。特に前立腺がんについては、補充療法がその発生を直接引き起こすわけではないものの、既に存在するがんの進行を早める可能性が指摘されており、治療開始前には必ず前立腺特異抗原(PSA)検査を含む詳細な検査が必要です。当院では、治療開始前だけでなく、治療中も定期的な血液検査や問診を行い、これらのリスクを最小限に抑えるためのモニタリングを徹底しています。患者さまには、治療のメリットとデメリットを十分に理解していただいた上で、同意を得て治療を開始します。| 項目 | 注射剤 | 経皮吸収型製剤 |
|---|---|---|
| 投与頻度 | 数週間ごと | 毎日 |
| 血中濃度 | 変動しやすい | 比較的安定 |
| 利便性 | 通院が必要 | 自宅で投与可能 |
| プライバシー | 医療機関での投与 | 自宅で完結 |
生活習慣の改善でテストステロンは向上する?

食事・運動・睡眠の重要性
- 食事: バランスの取れた食事が基本です。特に、亜鉛やビタミンD、マグネシウムなどのミネラルやビタミンは、テストステロンの産生に関与するとされています。これらは、赤身肉、魚介類、ナッツ類、緑黄色野菜などに豊富に含まれています。過度な糖質制限や脂質制限は避け、健康的な脂質(アボカド、オリーブオイルなど)も適度に摂取することが推奨されます。
- 運動: 筋力トレーニング、特に高強度インターバルトレーニング(HIIT)や複合関節運動(スクワット、デッドリフトなど)は、テストステロン分泌を刺激すると報告されています。週に2〜3回の筋力トレーニングと、適度な有酸素運動を組み合わせるのが理想的です。過度な運動はかえってストレスとなり、テストステロンを低下させる可能性もあるため、無理のない範囲で継続することが重要です。
- 睡眠: 質の良い十分な睡眠は、ホルモンバランスの維持に不可欠です。テストステロンは主に睡眠中に分泌されるため、睡眠不足はテストステロンの低下に直結します。7〜8時間の規則正しい睡眠を心がけ、寝る前のスマートフォン操作を控えるなど、睡眠環境を整えることが推奨されます。
ストレス管理とアルコール・喫煙の影響
慢性的なストレスは、コルチゾールというストレスホルモンの分泌を促し、テストステロンの産生を抑制する可能性があります。趣味の時間を持つ、瞑想や深呼吸を取り入れる、リラックスできる環境を作るなど、自分に合ったストレス解消法を見つけることが大切です。当院では、患者さまの生活背景を詳しく伺い、個別のストレス管理のアドバイスも行っています。 また、過度なアルコール摂取や喫煙は、テストステロン値を低下させる要因として知られています。アルコールは肝臓でのテストステロン代謝に影響を与え、喫煙は血管を収縮させ、ホルモン産生に必要な血流を阻害する可能性があります。健康的なテストステロン値を維持するためには、これらの習慣を見直すことが強く推奨されます。 オンライン診療では、患者さまの生活習慣について詳細なヒアリングを行い、個別の改善プランを提案することが可能です。例えば、「仕事が忙しくて運動する時間がない」という方には、自宅でできる簡単な筋トレメニューや、通勤中に取り入れられる運動習慣などを具体的にアドバイスしています。治療を継続されている患者さまからは、「生活習慣を見直したことで、体調だけでなく精神面も安定した」という声も多く聞かれます。オンライン診療で男性更年期対策を始めるメリットとは?
オンライン診療は、男性更年期対策を検討している患者さまにとって、多くの利便性と安心を提供します。特に、多忙なビジネスパーソンや、デリケートな悩みを抱える方にとって、そのメリットは大きいと言えるでしょう。当院では、オンライン診療を通じて、これまで通院が困難だった患者さまにも、専門的な医療を提供できるよう努めています。オンライン診療の利便性とプライバシー保護
オンライン診療の最大のメリットは、自宅や職場など、好きな場所から診察を受けられる点です。これにより、通院にかかる時間や交通費を節約できるだけでなく、周囲の目を気にすることなく、リラックスした状態で医師に相談できます。男性更年期に関する悩みはデリケートな内容を含むため、プライバシーが守られた環境で診察を受けられることは、患者さまにとって大きな安心材料となります。当院のオンライン診療では、患者さまにご自身の写真を複数枚送っていただき、それを基に医師が視診を行うこともあります。これにより、対面診療に近い質の高い診察を実現しています。 また、オンライン診療は、診療時間が限られている方や、遠隔地に住んでいる方でも、専門医の診察を受けられる機会を広げます。予約から診察、処方、薬の配送まで、一連の流れをオンラインで完結できるため、治療の継続性が高まることも期待できます。オンライン診療の具体的な流れと料金プラン
当院のオンライン診療では、以下のステップで男性更年期対策を進めます。- 予約: 当院のウェブサイトから、ご希望の日時を選択し、オンラインで診察予約を行います。
- 事前問診・検査: 予約後、詳細な問診票にご記入いただきます。必要に応じて、提携医療機関での血液検査をご案内し、テストステロン値や関連するホルモン値を測定します。
- 診察: 予約した時間に、スマートフォンやPCを通じて医師とビデオ通話で診察を行います。問診票や検査結果を基に、症状の詳細や治療方針について丁寧に説明します。この際、患者さまの疑問や不安にもしっかりとお答えします。
- 処方・決済: 医師が治療薬の処方を決定した場合、オンラインで決済を行います。
- 薬の配送: 処方されたお薬は、ご指定の住所へ郵送されます。プライバシーに配慮し、品名が分からないように梱包いたします。
対面診療との使い分けと適切なアドバイス
オンライン診療は非常に便利ですが、対面診療が適しているケースもあります。例えば、初診時に詳細な身体診察が必要な場合や、採血以外の検査(エコー検査など)が必要な場合、あるいは症状が複雑で対面でのきめ細やかなコミュニケーションが望ましい場合などです。当院では、オンライン診療で対応が難しいと判断した場合、適切な専門医療機関への受診をお勧めすることがあります。 オンライン診療と対面診療を適切に使い分けることで、患者さまは自身のライフスタイルや症状の状況に合わせた最適な医療を選択できます。当院では、患者さま一人ひとりの状態を丁寧に評価し、オンライン診療が適切かどうか、またどのような治療が最適かについて、専門的な見地からアドバイスを提供しています。例えば、初期の段階で症状が軽度であれば、まずは生活習慣の改善から始め、オンラインでの定期的なフォローアップを行うケースもあります。症状が進行している場合や、他の合併症が疑われる場合には、対面診療を推奨し、連携する医療機関をご紹介することもあります。男性更年期と心血管疾患のリスク:関連性とは?

テストステロンと心臓・血管の健康
テストステロンは、血管内皮細胞の機能、脂質代謝、血糖コントロールなど、心血管系の健康に影響を与える様々な生理学的プロセスに関与しています。テストステロンが不足すると、これらの機能が低下し、動脈硬化の進行や心臓病のリスクを高める可能性が考えられています。具体的には、テストステロンの低下は、悪玉コレステロール(LDL-C)の増加や善玉コレステロール(HDL-C)の減少、インスリン抵抗性の悪化、血圧の上昇などと関連があることが示唆されています[2]。これらの因子は、心筋梗塞や脳卒中といった心血管イベントの主要なリスク因子です。 しかし、テストステロン補充療法が心血管疾患のリスクを増減させるかについては、まだ議論の余地があり、さらなる大規模な研究が必要です[4]。一部の研究では、補充療法が心血管イベントのリスクを増加させる可能性を示唆する報告もありますが、他の研究では改善効果や影響なしとする結果も出ています。このため、テストステロン補充療法を検討する際には、心血管系の既往歴やリスク因子を十分に評価し、医師と慎重に相談することが極めて重要です。心血管疾患リスクを考慮した治療選択
男性更年期症状の治療を検討する際には、患者さまの心血管疾患リスクを総合的に評価することが不可欠です。当院では、診察時に以下の項目を重点的に確認します。- 既往歴(心筋梗塞、脳卒中、狭心症など)
- 高血圧、糖尿病、脂質異常症の有無と管理状況
- 喫煙歴、飲酒習慣
- 家族歴(心血管疾患の家族歴)
テストステロン補充療法における注意点と副作用
テストステロン補充療法は、男性更年期症状の改善に有効な選択肢ですが、治療を開始する前に知っておくべき注意点や副作用が存在します。安全かつ効果的に治療を進めるためには、これらの情報を十分に理解し、医師との密な連携が不可欠です。当院では、治療を始める患者さまに対し、メリットだけでなく、潜在的なリスクについても時間をかけて丁寧に説明することを重視しています。治療開始前のスクリーニングと禁忌事項
テストステロン補充療法を開始する前には、患者さまの健康状態を詳細に評価するためのスクリーニングが必須です。これは、治療によるリスクを最小限に抑え、安全性を確保するために行われます。主なスクリーニング項目は以下の通りです。- 前立腺がんの有無: PSA(前立腺特異抗原)検査や直腸診を行い、前立腺がんの可能性がないかを確認します。前立腺がんはテストステロン依存性であるため、補充療法によってがんの進行を早めるリスクがあるためです。
- 重度の心臓病: 不安定狭心症や重度の心不全など、心血管系の疾患がある場合は、補充療法が禁忌となることがあります。
- 重度の睡眠時無呼吸症候群: テストステロン補充療法により、睡眠時無呼吸症候群が悪化する可能性があるため、重症例では慎重な判断が必要です。
- 赤血球増加症: 血液が濃くなりすぎる状態であり、血栓症のリスクを高めます。治療開始前にヘマトクリット値を測定し、異常がないか確認します。
治療中のモニタリングと副作用への対応
テストステロン補充療法を開始した後も、定期的なモニタリングが不可欠です。治療効果の評価だけでなく、副作用の早期発見と対応のために、以下の項目を定期的に確認します。- 血中テストステロン値: 適切な範囲に維持されているかを確認し、必要に応じて投与量を調整します。
- PSA値: 前立腺がんのリスクを監視するため、定期的にPSA値を測定します。異常値が認められた場合は、泌尿器科への紹介を検討します。
- ヘマトクリット値: 赤血球増加症の兆候がないかを確認します。高値の場合は、投与量の減量や一時的な中止を検討することがあります。
- 肝機能・腎機能: 薬剤の種類によっては、肝臓や腎臓に負担がかかる可能性があるため、定期的な検査で機能を確認します。
- 症状の評価: AMSスコアなどを再度用いて、症状の改善度を評価します。
まとめ
男性更年期は、加齢によるテストステロンの低下が原因で、心身に様々な不調をもたらす状態です。疲労感、性欲減退、気分の落ち込みなど、多様な症状が現れるため、自己判断せずに専門医への相談が重要です。テストステロン補充療法は、症状とテストステロン値の低下が確認された場合に有効な治療選択肢であり、性機能や精神的な活力の改善が期待できます。しかし、前立腺がんや心血管疾患のリスクなど、潜在的な副作用も存在するため、治療開始前の厳格なスクリーニングと治療中の綿密なモニタリングが不可欠です。また、食事、運動、睡眠、ストレス管理といった生活習慣の改善は、テストステロン値の自然な向上を促し、症状緩和に大きく寄与します。オンライン診療は、これらの男性更年期対策を、利便性とプライバシーに配慮した形で提供し、多忙な方や遠隔地の方でも専門的な医療を受けやすい環境を整えています。対面診療とオンライン診療のメリットを理解し、ご自身の状況に合わせた最適な治療選択を行うことが、健康的な生活を取り戻す鍵となります。📱 【スマホで完結】オンライン診療のご案内
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📖 参考文献
- Glenn R Cunningham. Andropause or male menopause? Rationale for testosterone replacement therapy in older men with low testosterone levels.. Endocrine practice : official journal of the American College of Endocrinology and the American Association of Clinical Endocrinologists. 2014. PMID: 24014001. DOI: 10.4158/EP13217.RA
- K S Channer, T H Jones. Cardiovascular effects of testosterone: implications of the “male menopause”?. Heart (British Cardiac Society). 2003. PMID: 12527649. DOI: 10.1136/heart.89.2.121
- Christina Dimopoulou, Iuliana Ceausu, Herman Depypere et al.. EMAS position statement: Testosterone replacement therapy in the aging male.. Maturitas. 2016. PMID: 26614257. DOI: 10.1016/j.maturitas.2015.11.003
- Andrea Sansone, Massimiliano Sansone, Andrea Lenzi et al.. Testosterone Replacement Therapy: The Emperor’s New Clothes.. Rejuvenation research. 2017. PMID: 27124096. DOI: 10.1089/rej.2016.1818
- アダラート(モニタリン)添付文書(JAPIC)
- ドプラム(カウンセリン)添付文書(JAPIC)
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