- ✓ AGAは男性ホルモンや遺伝が主な原因で進行する脱毛症です。
- ✓ 治療薬にはフィナステリド、デュタステリド、ミノキシジルがあり、早期治療が重要です。
- ✓ オンライン診療を活用すれば、自宅から手軽に専門的なAGA治療を受けられます。
AGA(Androgenetic Alopecia)は、成人男性に多く見られる進行性の脱毛症です。日本皮膚科学会のガイドラインでも治療法が示されており、適切な治療を行うことで進行を遅らせたり、改善が期待できる病気です。このガイドでは、AGAの基本的な情報から、具体的な治療法、費用、オンライン診療の活用方法まで、網羅的に解説します。
- AGAの原因・メカニズム・発症の仕組みとは?
- AGAの初期症状・セルフチェック・診断はどのように行われる?
- フィナステリド(プロペシア)完全ガイドとは?
- デュタステリド(ザガーロ)完全ガイドとは?
- ミノキシジル完全ガイド|内服・外用の効果・副作用・使い方とは?
- AGA治療の副作用・リスク管理・安全な治療法とは?
- AGA治療の費用相場|保険適用・医療費控除・コスト最適化は可能?
- AGAオンライン診療完全ガイド|自宅で始める薄毛治療のメリットとは?
- AGAの予防と日常ケア|シャンプー・食事・生活習慣の対策とは?
- FAGA(女性男性型脱毛症)完全ガイド|女性の薄毛治療とは?
- AGA治療の最前線|植毛・再生医療・最新治療の可能性は?
- AGA治療の論文・症例・最新情報コラム:何が分かっている?
- まとめ
- よくある質問(FAQ)
AGAの原因・メカニズム・発症の仕組みとは?

AGAの主な原因は、男性ホルモンと遺伝的な要因が複雑に絡み合って発症する進行性の脱毛症です。特にジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが深く関与しています。
毛髪の成長サイクルは「成長期」「退行期」「休止期」の3つの段階を繰り返していますが、AGAを発症するとこのサイクルが乱れます。具体的には、テストステロンが5αリダクターゼという酵素によってDHTに変換され、このDHTが毛乳頭細胞にあるアンドロゲン受容体と結合することで、毛髪の成長期が短縮されてしまうのです[3]。これにより、髪の毛が十分に成長する前に抜け落ちてしまい、細く短い毛が増え、最終的には薄毛が進行します。
当院では、問診の際に患者さまの家族歴を詳しく伺うようにしています。ご両親や祖父母に薄毛の方がいる場合、遺伝的な要因が強く影響している可能性が高いと判断し、治療方針を検討する上での重要な情報となります。臨床の現場では、遺伝的素因を持つ方が若年でAGAを発症するケースをよく経験します。
- ジヒドロテストステロン(DHT)
- 男性ホルモンの一種で、テストステロンが5αリダクターゼという酵素によって変換されます。AGAの原因物質として知られ、毛髪の成長サイクルを短縮させる作用があります。
遺伝的要因はAGA発症の約8割を占めるとも言われており、特に5αリダクターゼの活性度やアンドロゲン受容体の感受性が遺伝によって決まるとされています。生活習慣もAGAの進行に影響を与えることがありますが、根本的な原因は遺伝とホルモンにあります。
AGAの初期症状・セルフチェック・診断はどのように行われる?
AGAの初期症状は、多くの場合、生え際(M字部分)や頭頂部(O字部分)の薄毛から始まります。髪の毛が以前よりも細く、短くなり、コシやハリが失われるのが特徴です。
抜け毛が増えることも初期症状の一つですが、単に抜け毛が多いだけではAGAとは限りません。AGAの抜け毛は、成長途中の細く短い毛が目立つようになります。セルフチェックとしては、鏡で生え際や頭頂部の髪の密度や太さを定期的に確認し、過去の写真と比較してみることが有効です。また、枕に落ちている抜け毛の質や量を確認することも参考になります。AGAの進行パターンは個人差がありますが、一般的には徐々に進行し、放置すると薄毛が広範囲に及ぶ可能性があります。
当院のオンライン診療では、患者さまにご自身の頭部の写真を複数枚送っていただき、それを基に医師が視診を行います。臨床の現場では、患者さまが「以前より髪がセットしにくくなった」「シャンプーの時に指に絡む髪が減った」といった感覚的な変化を訴えることが多く、これがAGAのサインであるケースをよく経験します。診断は、問診、視診、触診、そして必要に応じて頭皮の状態を拡大鏡で確認することで行われます。早期に診断し、適切な治療を開始することが、より良い結果に繋がる可能性を高めます。
AGAのセルフチェックポイント
- 生え際が後退しているか(M字ハゲ)
- 頭頂部の地肌が透けて見えるか(O字ハゲ)
- 髪の毛が全体的に細く、柔らかくなったか
- 抜け毛の量が増え、短い毛や細い毛が目立つか
- 家族に薄毛の人がいるか
フィナステリド(プロペシア)完全ガイドとは?
フィナステリドは、AGA治療薬として世界中で広く使用されている内服薬です。商品名としては「プロペシア」が有名です。この薬は、AGAの主な原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制することで、薄毛の進行を食い止める効果が期待できます。
具体的には、テストステロンをDHTに変換する酵素である「II型5αリダクターゼ」の働きを阻害します[5]。これにより、毛髪の成長期が短縮されるのを防ぎ、抜け毛を減らし、既存の髪の毛を太くする効果が期待できます。多くの臨床研究でその有効性が確認されており、継続的な服用によって薄毛の進行抑制や改善が見られることが報告されています[1]。
当院では、特にAGA治療を初めて受ける患者さまに、フィナステリドを第一選択薬として提案することがよくあります。臨床の現場では、服用開始から3ヶ月〜6ヶ月程度で抜け毛の減少や髪質の変化を実感される方が多いです。処方後のフォローアップでは、副作用の有無だけでなく、患者さまが治療を継続できているか、効果の実感があるかを確認するようにしています。
フィナステリドは女性には処方できません。特に妊娠中や妊娠の可能性のある女性が触れると、胎児に影響を及ぼす可能性があるため、取り扱いには注意が必要です。
効果を実感するには、最低でも6ヶ月以上の継続的な服用が推奨されます。効果の現れ方には個人差があるため、焦らず治療を続けることが大切です。
デュタステリド(ザガーロ)完全ガイドとは?
デュタステリドは、フィナステリドと同様にAGA治療に用いられる内服薬で、商品名「ザガーロ」として知られています。フィナステリドがII型5αリダクターゼのみを阻害するのに対し、デュタステリドは「I型」と「II型」の両方の5αリダクターゼを阻害する特徴があります[6]。
この両方の酵素を阻害する作用により、デュタステリドはフィナステリドよりも強力にDHTの生成を抑制すると考えられています。臨床試験においても、フィナステリドと比較して、より高い発毛効果が報告されているケースもあります[2]。そのため、フィナステリドで十分な効果が得られなかった場合や、より強力な効果を求める場合に選択肢となることがあります。
オンライン診療では、患者さまの薄毛の進行度や過去の治療歴を詳しくヒアリングし、デュタステリドが最適な選択肢であるかを慎重に判断します。臨床の現場では、特に頭頂部の薄毛が進行している患者さまや、フィナステリドで効果が頭打ちになったと感じる患者さまから、デュタステリドへの切り替えを希望されるケースをよく耳にします。効果が高い分、副作用のリスクについても十分に説明し、患者さまが納得して治療を進められるようサポートしています。
デュタステリドもフィナステリドと同様に、効果を実感するまでには数ヶ月の継続的な服用が必要です。一般的には6ヶ月程度の服用で効果が現れ始めるとされています。また、女性への処方はできません。
ミノキシジル完全ガイド|内服・外用の効果・副作用・使い方とは?

ミノキシジルは、AGA治療において発毛を促進する効果が期待できる薬剤です。内服薬と外用薬の2つの形態があり、それぞれ作用機序や使用方法が異なります。
ミノキシジル外用薬
ミノキシジル外用薬は、頭皮に直接塗布することで、毛包に作用し、毛母細胞の増殖を促し、毛髪の成長期を延長させる効果が期待できます[1]。血管を拡張する作用もあり、毛根への血流を改善することで、髪の成長に必要な栄養素の供給を促進します。市販薬としても入手可能ですが、医療機関で処方される高濃度のものもあります。一般的には1日2回、薄毛が気になる部分に塗布します。
ミノキシジル内服薬(タブレット)
ミノキシジル内服薬は、全身に作用するため、より強力な発毛効果が期待できるとされています。しかし、元々は高血圧治療薬として開発された経緯があり、副作用として多毛症や心臓への負担などが報告されています。そのため、日本ではAGA治療薬としては未承認であり、医師の判断のもと、リスクと効果を十分に考慮した上で処方されることがあります。
オンライン診療では、ミノキシジルの内服を希望される患者さまに対しては、特に慎重な問診と情報提供を行います。臨床の現場では、外用薬で効果が不十分だった方や、より早期の発毛を強く希望される方が内服薬を検討されることが多いです。しかし、心疾患の既往がある方や血圧に問題がある方には、安全性を最優先し、処方を見送ることもあります。処方後のフォローアップでは、血圧や体毛の変化など、全身状態を細かく確認するようにしています。
ミノキシジル内服薬は、日本ではAGA治療薬としては承認されていません。そのため、使用には医師の厳密な判断と患者さまへの十分な説明が必要です。
ミノキシジルはフィナステリドやデュタステリドと併用することで、より高い効果が期待できる場合があります。しかし、併用する際は医師の指示に従い、副作用のリスクも考慮する必要があります。
AGA治療の副作用・リスク管理・安全な治療法とは?
AGA治療薬には、それぞれ異なる副作用やリスクが存在します。安全に治療を進めるためには、これらの情報を正確に理解し、医師と相談しながら適切な管理を行うことが重要です。
フィナステリドやデュタステリドといった5αリダクターゼ阻害薬では、性機能に関する副作用が報告されることがあります。具体的には、性欲減退、勃起不全、射精障害などが挙げられますが、発生頻度は比較的低いとされています[1]。また、ごく稀に肝機能障害や抑うつ症状が報告されることもあります。
ミノキシジル外用薬では、頭皮のかゆみ、かぶれ、フケなどの皮膚症状が主な副作用です。内服薬の場合は、全身性の副作用として、動悸、息切れ、むくみ、頭痛、多毛症などが報告されています。特にミノキシジル内服薬は心臓への負担を考慮する必要があるため、心疾患の既往がある方や血圧に問題がある方は注意が必要です。
オンライン診療では、患者さまの既往歴や現在の健康状態を詳細に確認し、治療薬の選択や用量を慎重に検討します。臨床の現場では、副作用の初期症状を見逃さないよう、定期的な診察や血液検査を推奨しています。万が一副作用が現れた場合でも、すぐに医師に相談し、薬の変更や休薬などの適切な対応を取ることが、安全な治療には不可欠です。自宅で治療を続けられる患者さまからは、「何かあった時にすぐに相談できる体制が便利」という声をいただいています。
安全な治療のためには、自己判断での薬の増量や中断は避け、必ず医師の指示に従うことが大切です。また、インターネットなどで個人輸入された未承認薬は、品質や安全性が保証されていないため、絶対に使用しないでください。
AGA治療の費用相場|保険適用・医療費控除・コスト最適化は可能?
AGA治療は、原則として自由診療となるため、保険が適用されません。そのため、治療にかかる費用は全額自己負担となります。費用の相場は、選択する治療薬やクリニックによって大きく異なります。
一般的な内服薬(フィナステリドやデュタステリド)の費用は、月額3,000円〜10,000円程度が目安です。ミノキシジル外用薬を併用する場合は、さらに月額5,000円〜10,000円程度が加算されることが多いです。初診料や再診料、血液検査費用などが別途かかる場合もあります。
| 項目 | フィナステリド | デュタステリド | ミノキシジル外用薬 |
|---|---|---|---|
| 月額費用相場 | 3,000円~8,000円 | 5,000円~10,000円 | 5,000円~10,000円 |
| 保険適用 | なし(自由診療) | なし(自由診療) | なし(自由診療) |
医療費控除については、AGA治療は美容目的とみなされることが多いため、原則として対象外です。ただし、医師が病気と診断し、治療の一環として行われる場合は、医療費控除の対象となる可能性もありますので、税務署や専門家にご確認ください。
コストを最適化するためには、ジェネリック医薬品の活用や、オンライン診療の定期配送オプションの利用が有効です。オンライン診療では、診察料が無料であったり、薬代が比較的安価に設定されているクリニックもあります。当院では、患者さまの経済的な負担を考慮し、複数の料金プランや定期配送オプションをご用意しています。オンライン診療では、交通費や移動時間がかからないため、結果的にトータルのコストを抑えられるというメリットもあります。
AGAオンライン診療完全ガイド|自宅で始める薄毛治療のメリットとは?
AGAオンライン診療は、自宅や好きな場所からスマートフォンやパソコンを使って、医師の診察を受け、治療薬を処方してもらえるサービスです。近年、その利便性の高さから注目を集めています。
オンライン診療の最大のメリットは、その利便性です。クリニックへの移動時間や交通費がかからず、待ち時間も少ないため、忙しい方でも継続しやすいのが特徴です。また、薄毛の悩みを対面で相談することに抵抗がある方にとって、プライバシーが守られた環境で診察を受けられるという点も大きなメリットです。当院では、オンライン診療を通じて「人目を気にせず相談できるのが良い」「仕事の合間に診察を受けられるので助かる」といった声をよく聞きます。
オンライン診療の流れは以下の通りです。
- 予約: クリニックのウェブサイトから希望日時を選択し、オンラインで予約します。
- 問診・診察: 予約した時間に、ビデオ通話で医師の診察を受けます。薄毛の状態や既往歴、生活習慣などを詳しくヒアリングし、必要に応じて頭部の写真などを提出します。
- 処方: 診察結果に基づき、医師が適切な治療薬を処方します。料金プランや定期配送オプションについても説明があります。
- 薬の配送: 処方された薬は、自宅や指定の場所に郵送されます。通常、数日中に届きます。
オンライン診療は、対面診療と同等の医療を提供できるよう、医師が丁寧に診察を行います。ただし、頭皮の状態を直接確認できないため、必要に応じて対面診療を勧める場合もあります。対面診療との使い分けとしては、初期段階のAGAや、薬の継続処方がメインの場合はオンライン診療が便利です。一方で、頭皮トラブルがある場合や、より詳細な検査が必要な場合は対面診療が適しています。
AGAの予防と日常ケア|シャンプー・食事・生活習慣の対策とは?
AGAの主な原因は遺伝と男性ホルモンですが、日々の生活習慣や頭皮ケアも、薄毛の進行に影響を与える可能性があります。適切な日常ケアを行うことで、AGAの進行を緩やかにしたり、健康な頭皮環境を維持したりすることが期待できます。
シャンプーと頭皮ケア
- 適切なシャンプー選び: 頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーや、AGA対策を謳うシャンプーを選ぶと良いでしょう。
- 正しい洗髪方法: 指の腹で優しくマッサージするように洗い、すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流します。熱すぎるお湯は頭皮に負担をかけるため避けましょう。
- 頭皮マッサージ: 血行促進のために、シャンプー時や入浴後に頭皮を優しくマッサージするのも効果的です。
食事と栄養
バランスの取れた食事は、健康な髪の毛を育む上で不可欠です。特に以下の栄養素を意識して摂取しましょう。
- タンパク質: 髪の主成分であるケラチンのもとになります(肉、魚、卵、大豆製品など)。
- 亜鉛: タンパク質の合成や細胞分裂に不可欠です(牡蠣、レバー、ナッツ類など)。
- ビタミン類(特にB群、C、E): 頭皮の健康維持や血行促進に役立ちます(野菜、果物、穀物など)。
当院では、患者さまの生活習慣について伺う際、食生活についてもアドバイスすることがあります。臨床の現場では、極端なダイエットや偏食が原因で髪のハリやコシが失われているケースを経験します。食事だけでAGAが治ることはありませんが、治療効果をサポートし、健康な髪を維持するためには非常に重要です。
生活習慣の改善
- 十分な睡眠: 成長ホルモンが分泌される睡眠中に、髪の毛も成長します。質の良い睡眠を心がけましょう。
- ストレス軽減: ストレスは血行不良やホルモンバランスの乱れを引き起こし、薄毛を悪化させる可能性があります。適度な運動やリラックス法でストレスを管理しましょう。
- 禁煙・節酒: 喫煙は血管を収縮させ血行を悪化させ、過度な飲酒は肝臓に負担をかけ、髪の成長に必要な栄養素の吸収を妨げることがあります。
これらの日常ケアは、AGA治療の補助的な役割を果たすものであり、AGAそのものを根本的に治療するものではありません。しかし、健康な頭皮と髪を維持し、治療効果を最大限に引き出すためには非常に重要です。
FAGA(女性男性型脱毛症)完全ガイド|女性の薄毛治療とは?

FAGA(Female Androgenetic Alopecia)は、女性に特有の薄毛の症状で、男性のAGAとは異なる特徴を持っています。一般的に「女性男性型脱毛症」と呼ばれますが、男性のように生え際が後退したり、頭頂部が完全に禿げ上がったりすることは少なく、多くの場合、頭部全体の髪が薄くなり、特に分け目やつむじが広がる傾向があります。
FAGAの原因も男性ホルモンが関与していると考えられていますが、女性の場合はホルモンバランスの変化(更年期など)やストレス、生活習慣、遺伝的要因なども複雑に影響し合っています。男性ホルモンが過剰になる場合もありますが、正常範囲内でも薄毛が進行することがあります[3]。
FAGAの主な治療法
- ミノキシジル外用薬: 女性のFAGA治療薬として、ミノキシジル外用薬(2%または5%)が推奨されています。毛母細胞の活性化と血行促進により、発毛効果が期待できます[1]。
- スピロノラクトン: 抗男性ホルモン作用を持つ内服薬で、女性の薄毛治療に用いられることがあります。ただし、日本ではFAGA治療薬としては未承認です。
- パントガールなど: 髪の成長に必要な栄養素を補給するサプリメントで、補助的な役割として使用されることがあります。
当院では、FAGAの患者さまには、まずミノキシジル外用薬を提案することが多いです。臨床の現場では、女性の薄毛は男性よりもデリケートな問題であり、精神的な負担も大きいと感じています。そのため、患者さまの悩みに寄り添い、丁寧なカウンセリングを心がけています。オンライン診療では、女性医師による診察も可能であり、プライバシーを重視した環境で安心して相談できると好評です。
フィナステリドやデュタステリドは、女性への処方はできません。特に妊娠中の女性が服用すると、胎児に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
FAGAの治療も継続が重要であり、効果を実感するまでには時間がかかります。早期に専門医に相談し、適切な治療を開始することが大切です。
AGA治療の最前線|植毛・再生医療・最新治療の可能性は?
AGA治療は、内服薬や外用薬が主流ですが、より高い効果や根本的な改善を目指すための様々な治療法が研究・開発されています。植毛手術や再生医療は、その最前線に位置する治療法です。
植毛手術
植毛手術は、AGAの影響を受けにくい後頭部や側頭部の健康な毛髪(ドナー)を採取し、薄毛の気になる部分に移植する外科的な治療法です。自毛を移植するため、拒絶反応の心配がほとんどなく、移植された毛髪はAGAの影響を受けにくいため、半永久的な効果が期待できます。FUE法(Follicular Unit Extraction)やFUT法(Follicular Unit Transplantation)など、いくつかの術式があります。植毛は、内服薬や外用薬で効果が不十分な場合や、広範囲の薄毛を改善したい場合に検討されることが多いです。
再生医療
再生医療は、自身の細胞や組織を活用して毛髪の再生を促す治療法です。PRP療法(多血小板血漿療法)や幹細胞培養上清液療法などが代表的です。PRP療法は、患者さま自身の血液から採取した多血小板血漿を頭皮に注入することで、成長因子が毛母細胞を活性化させ、発毛を促す効果が期待されます。幹細胞培養上清液療法は、幹細胞が分泌する成長因子やサイトカインを利用して、毛髪の再生や頭皮環境の改善を目指します。これらの治療法は、まだ研究段階にあるものも多く、効果や安全性についてはさらなるエビデンスの蓄積が求められています[1]。
当院では、患者さまの薄毛の状態や希望に応じて、これらの最新治療についても情報提供を行っています。臨床の現場では、内服薬で一定の効果は得られたものの、さらに密度を高めたい、生え際を改善したいといった患者さまが、植毛や再生医療に興味を持たれるケースをよく経験します。これらの治療は費用が高額になる傾向があるため、メリットとデメリット、費用対効果を十分に説明し、患者さまが納得して選択できるようサポートしています。
その他の最新治療
- 低出力レーザー治療(LLLT): 特定の波長のレーザーを頭皮に照射することで、毛母細胞を活性化させ、発毛を促す効果が期待されます。
- メソセラピー: 頭皮に直接、発毛に必要な成分(成長因子、ビタミン、ミネラルなど)を注入する治療法です。
これらの治療法は、単独で行われることもありますが、内服薬や外用薬と組み合わせることで、相乗効果が期待できる場合もあります。最新治療を検討する際は、信頼できる医療機関で専門医と十分に相談し、ご自身に合った治療法を選択することが重要です。
AGA治療の論文・症例・最新情報コラム:何が分かっている?
AGA治療に関する研究は日々進展しており、新たな薬剤や治療法に関する論文や症例報告が多数発表されています。これらの最新情報は、AGA治療の選択肢を広げ、より効果的で安全な治療法の開発に繋がっています。
近年注目されている研究の一つに、フィナステリドやデュタステリドといった5αリダクターゼ阻害薬とミノキシジルの併用療法の有効性に関するものがあります。複数の研究で、これらを併用することで、単剤療法よりも高い発毛効果が得られる可能性が示唆されています[2]。これは、DHTの抑制と毛母細胞の活性化という異なる作用機序を持つ薬剤を組み合わせることで、相乗効果が期待できるためと考えられます。
また、再生医療分野では、幹細胞を用いた毛髪再生の研究が活発に行われています。毛乳頭細胞や毛包幹細胞を培養し、薄毛部位に移植することで、毛髪を再生させる試みが進められています。動物実験では有望な結果が報告されており、将来的にAGAの根本治療となる可能性を秘めていますが、ヒトへの応用にはまだ多くの課題が残されています。
当院では、常に最新の論文やガイドラインをチェックし、治療方針に反映させるよう努めています。臨床の現場では、患者さまから「新しい治療法はないのか」「ネットで見た情報はどうなのか」といったご質問をいただくことがよくあります。そのような時、エビデンスに基づいた正確な情報を提供し、患者さまが安心して治療に取り組めるようサポートすることが私たちの役割だと感じています。例えば、ハーブ由来の成分がAGAに効果があるかという研究もありますが、現時点ではその有効性は確立されていません[4]。
さらに、AGA治療におけるQOL(生活の質)の向上にも注目が集まっています。治療効果だけでなく、副作用の軽減、服用・塗布の簡便さ、費用負担の軽減など、患者さまが継続しやすい治療環境を整えることも重要なテーマです。オンライン診療の普及も、このQOL向上に貢献する一つと言えるでしょう。
AGA治療は、個人差が大きい分野であり、すべての患者さまに同じ治療法が最適とは限りません。最新の情報を踏まえつつ、患者さま一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドの治療計画を立てることが、成功への鍵となります。
まとめ
AGAは、男性ホルモンと遺伝が主な原因で進行する脱毛症であり、早期に適切な治療を開始することが重要です。治療薬としては、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制するフィナステリドやデュタステリド、発毛を促進するミノキシジルが主に用いられます。これらの薬剤にはそれぞれ特徴と副作用があり、医師との相談を通じてご自身に合った治療法を選択することが不可欠です。
オンライン診療は、自宅から手軽に専門的なAGA治療を受けられる便利な選択肢であり、プライバシーの保護や時間・費用の節約といったメリットがあります。また、日々の生活習慣や頭皮ケアも、治療効果をサポートし、健康な髪を維持するために重要な役割を果たします。女性の薄毛であるFAGAも、男性とは異なるアプローチで治療が行われます。
植毛や再生医療などの最新治療も進化を続けており、より高い効果や根本的な改善の可能性を秘めています。AGA治療は継続が重要であり、最新の科学的根拠に基づいた情報と、医師との信頼関係のもとで、ご自身の薄毛の悩みに向き合っていくことが大切です。
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オンライン診療を予約するよくある質問(FAQ)
- Mark S Nestor, Glynis Ablon, Anita Gade et al.. Treatment options for androgenetic alopecia: Efficacy, side effects, compliance, financial considerations, and ethics.. Journal of cosmetic dermatology. 2021. PMID: 34741573. DOI: 10.1111/jocd.14537
- Aditya K Gupta, Mesbah Talukder, Greg Williams. Comparison of oral minoxidil, finasteride, and dutasteride for treating androgenetic alopecia.. The Journal of dermatological treatment. 2022. PMID: 35920739. DOI: 10.1080/09546634.2022.2109567
- Francesca Lolli, Francesco Pallotti, Alfredo Rossi et al.. Androgenetic alopecia: a review.. Endocrine. 2018. PMID: 28349362. DOI: 10.1007/s12020-017-1280-y
- Maria Yusuf Dhariwala, Padmini Ravikumar. An overview of herbal alternatives in androgenetic alopecia.. Journal of cosmetic dermatology. 2019. PMID: 30980598. DOI: 10.1111/jocd.12930
- プロペシア(フィナステリド)添付文書(JAPIC)
- ザガーロ(デュタステリド)添付文書(JAPIC)