早漏とは?原因・改善方法・治療薬の選び方を徹底解説

早漏とは

早漏は射精障害の一種であり、世界中で早漏に悩んでいる人は男性の30%にも至ると言われています。

TENGAヘルスケアが2017年に行った調査によれば、日本では成人男性の1300万人、およそ3.5人に1人が早漏で悩んでいると推定されています。

周囲に相談しにくい悩みのため、自分だけが悩んでいるような気持ちになるかもしれませんが、早漏を始めとする射精障害に悩む方は非常に多いのです。

早漏の定義

国際性機能学会(ISSM)は早漏を下記のように定義しています。

  1. 性交時に射精がほとんどいつも、腟内挿入前または挿入後1分以内に起きる状態
  2. 腟内挿入中に射精を遅らせることがまったく、あるいはほとんど不可能な状態
  3. 性交時に射精が早いことが苦痛やフラストレーション、性交を避けるといった負の影響をもたらす状態

早漏は必ずしも定義に当てはまる人だけが悩んでいるものではないため、あくまでも学術的な目安として捉えるようにしましょう。

広義に捉えれば、「射精のタイミングをコントロールできず、射精が早いことで苦痛を感じている状態」は早漏と言えます。

1分など時間で区切るものではなく、本人がそれによって悩んでいる状態であれば治療をすべきだと考えられます。

参考文献:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18498422/

早漏の原因

早漏には大きく分けて3つの原因があります。

  • 敏感性早漏
  • 衰弱性早漏
  • 心因性早漏

敏感性早漏

性的刺激に過剰に敏感なために短時間で射精してしまうのが敏感性早漏です。

  • 性行為の経験が少ない方
  • 包茎で亀頭への刺激に敏感な方
  • スポーツ選手
  • 若い人

上記に該当する方は敏感性早漏の場合が多いと言われています。

衰弱性早漏

加齢や筋力の衰えにより射精をコントロールできないのが衰弱性早漏です。

このタイプの早漏は、40~60代の年配の方や運動不足、デスクワーク中心の方に多く見られます。

衰弱性早漏の場合、勃起時の硬さも不足していることが多く、全体的に性行為の満足感を得られないとお悩みになるケースが多いです。

心因性早漏

精神的なストレスにより体が興奮・緊張して射精時間が短くなるのが心因性早漏です。

そもそも射精は、副交感神経が優位な状態から交感神経が優位な状態に切り替わる際に起こるものです。

過度に興奮・緊張するとすぐに射精に至るため、性行為の最中にリラックスできない状態が続くと、射精をコントロールすることが難しくなります。

特に、性行為に対するプレッシャーや過去の経験によるトラウマがある場合、交感神経が過度に活性化し、通常よりも早く射精してしまう傾向があります。また、パートナーに満足してもらいたいという意識が強すぎると、焦りや不安が高まり、結果として早漏を引き起こすこともあります。

早漏は治療すべきか?

早漏であろうと、パートナーとの性生活に満足しており、性行為自体に苦痛を感じていたりしないのであれば無理に治療をする必要はありません。

一般的には、早漏であることにより、下記のような悩みを抱えてしまう方が多いです。

  • パートナーとの関係が悪化してしまう(悪化している気がする)
  • 性行為に自信が持てず、恋愛に積極的になれない
  • 性行為を避けてしまう

また、法律に明文化されているものではありませんが、性的関係は夫婦の婚姻関係を続ける上での基本的な要素と考えられています。

早漏に起因する「性的不能」は、法律上では「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」として、離婚原因に認められる可能性があります。

パートナーとの将来を考える上でも性行為は重要なものですから、お悩みの場合は医学的アプローチで改善に向け治療を開始することをおすすめします。

早漏の治療・改善方法

早漏を治すためには下記のような方法があります。原因によっても異なりますが、まずは下記をお試しください。

早漏防止薬の使用

もっとも手っ取り早いのは、お薬による治療です。

プリリジーという早漏防止薬が世界的にも有名で、当院でも取り扱っております。

プリリジーはダポキセチンという有効成分によって早漏防止の効果があります。

ダポキセチンはもともとはうつ病の治療薬として開発されていた経緯がありますが、その過程で薬の使用中に射精時間の延長が確認されたことで早漏防止薬としての研究が進められました。

主に心因性早漏の場合に効果的で、ダポキセチンがセロトニン量を増やして不安や緊張、興奮を緩和します。これにより、副交感神経が優位なリラックスした状態をある程度持続しやすくなり、射精までの時間を2~3倍程度に伸ばすことができます。

副作用が現れにくいお薬ですが、頭痛やめまいが見られることもあるので注意してください。

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骨盤底筋(PC筋)、球海綿体筋(BC筋)のトレーニング

排尿や射精にも、もちろん筋力を使っています。

骨盤底筋と球海綿体筋をトレーニングすることで、早漏防止に役立ちます。

骨盤底筋(PC筋)

骨盤底筋は肛門から恥骨の間あたりにある筋肉で、排泄時に使用されます。この筋肉が弱まることで、勃起が維持できなくなっていきます。

PC筋をトレーニングすることで、勃起時に陰茎に流れ込む血液を留めておくことができるようになります。

球海綿体筋(BC筋)

球海綿体筋は睾丸と肛門の中間あたりに位置する筋肉で、陰茎を動かそうとする時に力が入ります。この筋肉を鍛えることで、射精のタイミングをコントロールしやすくなります。つまり、早漏防止に効果的です。

また、射精の勢いや快感も向上するため、性行為を楽しむ上でも重要です。

トレーニング方法

加齢、疲労、運動不足などで骨盤底筋、球海綿体筋は衰えていきますが、意外と簡単にトレーニングができます。下記の方法を試してみてください。

  1. 椅子に座る
  2. 5秒かけてゆっくり肛門を締める
  3. その状態を10秒間キープ
  4. 力を抜き、5秒休む
  5. 2~4の動作を繰り返す(5~10回程度)

これだけで骨盤底筋を鍛えることが可能です。勃起の維持だけでなく、尿もれ予防にもなるのでぜひ実践してみてください。周囲から見てもトレーニングしていることは分からないので、比較的どこでもやりやすいでしょう。

早漏防止トレーニング

筋肉を鍛えるのではなく、刺激に対してのトレーニングで早漏を改善する方法もあります。

スクイーズ法とセマンズ法と呼ばれるトレーニングをご紹介します。

スクイーズ法

  1. 自慰行為を行い、射精目前で止める
  2. 深呼吸をして、興奮が収まったら再開する
  3. 1~2を繰り返す(5回程度)

射精の感覚を身体に馴染ませていくトレーニングです。

普段の自慰行為を短時間で済ませてしまっている場合は、ゆっくり時間をかけるように意識してみてください。

セマンズ法

セマンズ法はパートナーと行うトレーニングです。

徐々に刺激になれていくことが目的ですが、パートナーを満足させる意識は持つように注意しましょう。

挿入に至るまでの前戯を長めにしてもらい、手やローションを使っての刺激に慣れていきます。寸止めを繰り返すことで射精に至る感覚を養い、コントロールできるようになっていきます。

性行為時の意識

過度な緊張や興奮から早漏になっている心因性早漏の場合、いかにリラックスした状態を作れるかが課題となります。

最も効果的なのはパートナーに包み隠さず伝えることです。バレたくない、満足させられないかもしれない、恥ずかしいといった悩みは相手に打ち明けることさえできれば非常に楽になるものです。覚悟が必要ですが、信頼関係にも繋がります。

また、体位によっても射精のしやすさは異なります。一般には下記の体位は射精しにくいと言われています。

  • 座位
  • 側位
  • 後背位

パートナーと試しつつ、お互いが満足できるように探っていくようにしましょう。

当院でも早漏治療薬を取り扱っております

当院ではED治療薬、早漏治療薬を国内最安値クラスで処方しています。

オンラインで診察するため、プライバシーも守られます。また、お薬もご自宅まで配送いたします。

ご希望の方は追加料金でご指定の場所への配送も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

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