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デュファストン錠5mgの効果、効能ごとの飲み方、飲み忘れ、副作用、禁忌、妊娠・授乳中の注意をPMDA資料に基づいて解説します。
デュファストン錠5mgとは?効果・副作用・飲み方・飲み忘れを解説
- デュファストン錠5mgは、ジドロゲステロンを有効成分とする処方箋医薬品です。
- 月経困難症、月経周期異常、黄体機能不全による不妊症、子宮内膜症、不妊治療など複数の効能があり、飲み方は処方目的によって異なります。
- 飲み忘れても2回分を一度に飲まず、次の服用時刻が近い場合は忘れた1回分をとばします。
- 重篤な肝障害・肝疾患がある人は服用できません。妊娠・授乳、心臓や腎臓の病気、併用薬も処方前に確認します。
デュファストン錠5mgは、黄体ホルモンとして作用するジドロゲステロン5mgを含む薬です。無月経、月経周期異常、月経困難症、機能性子宮出血、黄体機能不全による不妊症、子宮内膜症のほか、生殖補助医療などにも用いられます。目的ごとに服用量・回数・期間が違うため、処方どおりに服用します。[1][2]
この記事はPMDAの2025年1月改訂電子添文と患者向医薬品ガイド、公知申請・審査資料を主な根拠に、効果、飲み方、飲み忘れ、副作用、禁忌、妊娠・授乳中の注意を整理します。東京オンラインクリニックでの取扱い、処方可否、価格を示す記事ではありません。実際の診断・処方・費用は受診先で確認してください。
デュファストン錠5mgとは?成分と特徴
デュファストン錠5mgは、1錠中に日本薬局方ジドロゲステロン5mgを含むレトロ・プロゲステロン製剤です。1965年から販売されている処方箋医薬品で、現在の電子添文は2025年1月に改訂されています。白色の割線入り素錠で、識別コードはM17です。薬の外観だけで本人の処方薬と判断せず、薬袋やPTPシートの表示を確認してください。[1]
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 有効成分 | ジドロゲステロン5mg/1錠 |
| 薬の区分 | レトロ・プロゲステロン製剤・処方箋医薬品 |
| 剤形 | 白色の割線入り素錠 |
| 服用方法 | 処方目的に応じて1日量・回数・期間を医師が決める |
「デュファストン」は商品名、「ジドロゲステロン」は有効成分の一般名です。同じ黄体ホルモンに関係する薬でも、プロゲステロン製剤や低用量ピルとは成分、効能、禁忌、飲み方が異なります。別の薬へ自己判断で置き換えたり、余った薬を再使用したりしないでください。
デュファストンは何に効く薬か
日本の電子添文に記載された効能・効果は幅広く、無月経、月経周期異常、月経困難症、機能性子宮出血、黄体機能不全による不妊症、子宮内膜症、切迫流早産、習慣性流早産などがあります。さらに、生殖補助医療での調節卵巣刺激の開始時期調整、早発排卵の防止、黄体補充にも用いられます。病名や治療段階により目的が異なるため、「生理を起こす薬」「妊娠を維持する薬」など一つの説明だけでは全体を表せません。[1][2]
| 主な処方目的 | 治療で確認すること |
|---|---|
| 月経に関する症状 | 月経周期、痛み、出血量、妊娠の可能性、背景疾患 |
| 黄体機能不全による不妊症 | 排卵や黄体期、治療周期、他の不妊治療薬 |
| 子宮内膜症 | 痛み、出血、病変の評価、治療継続の必要性 |
| 生殖補助医療 | 治療法、採卵・排卵・胚移植の日程、併用するホルモン剤 |
調節卵巣刺激の開始時期を黄体ホルモン剤と卵胞ホルモン剤の併用で調整した場合、調整しない場合より妊娠率や生産率が低下する可能性が報告されています。この目的で使うかどうかは、治療上の必要性と説明内容を確認したうえで個別に判断されます。早発排卵の防止に使う場合は、新鮮胚移植を予定していない場合に限られます。[1][3]
デュファストンの作用の仕組み
ジドロゲステロンは黄体ホルモンとして作用し、子宮内膜を分泌期の状態へ変化させます。電子添文では、エストロゲン様作用やアンドロゲン様作用を示さず、排卵や基礎体温上昇を抑制しない合成黄体ホルモンと説明されています。ただし、これらの薬理学的特徴だけで個人の治療効果や妊娠成立を予測することはできません。[1]
古い国内外試験をまとめた電子添文には、対象疾患ごとの有効率が掲載されていますが、現在の臨床試験と設計や評価基準が異なる可能性があります。数字を個人の改善確率として受け取らず、症状、出血、検査結果などをもとに治療効果を確認します。体調がよくなっても自己判断で中止すると本来の効果が得られないことがあるため、変更は処方医と相談します。
デュファストンの飲み方は処方目的で異なる
月経関連の症状・子宮内膜症で使う場合
無月経、月経周期異常、月経困難症、機能性子宮出血、黄体機能不全による不妊症、切迫流早産、習慣性流早産などでは、通常成人はジドロゲステロンとして1日5〜15mgを1〜3回に分けて服用します。子宮内膜症では1日5〜20mgです。どの日から何日間飲むかは、症状、月経周期、治療計画に応じて医師が決めます。[1][2]
| 処方目的 | 電子添文の通常用量 | 特に確認する点 |
|---|---|---|
| 月経関連・黄体機能不全など | 1日5〜15mgを1〜3回に分割 | 開始日と終了日、1回量、服用回数 |
| 子宮内膜症 | 1日5〜20mg | 症状と継続期間 |
| 早発排卵の防止 | 月経周期2〜5日目から1日20mgを1〜2回に分割 | 卵胞成熟の誘発当日まで継続 |
| 生殖補助医療の黄体補充 | 1回10mgを1日3回 | 採卵・排卵・胚移植周期に応じた開始日と最終日 |
生殖補助医療で使う場合
黄体補充では、新鮮胚移植なら採卵日から妊娠成立(妊娠4〜7週)まで、自然周期の凍結融解胚移植なら排卵日から妊娠4〜7週まで、ホルモン補充周期なら子宮内膜が十分な厚さになった時点から最長妊娠12週までが通常の投与期間です。不妊治療では治療日程が重要なため、時刻や終了時期を自己判断で変更しません。[1]
デュファストンを飲み忘れたとき
飲み忘れに気づいたら1回分を服用します。ただし、次の服用時刻が近い場合は忘れた1回分をとばし、次の時刻に1回分だけ服用します。2回分を一度に飲んではいけません。何回分を忘れたか分からない、不妊治療の日程に関係する、妊娠中の治療である場合は、薬のシートと服用記録を手元に置いて早めに処方医・薬剤師へ確認してください。[2]
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 次の服用時刻まで余裕がある | 気づいた時点で1回分を服用する |
| 次の服用時刻が近い | 忘れた1回分をとばし、次の時刻に1回分を服用する |
| 複数回忘れた・回数が不明 | まとめて飲まず、処方医または薬剤師へ確認する |
| 多く服用した | 異常を感じたら医師または薬剤師へ相談する |
自己判断で飲み忘れた分を翌日に追加すると、処方された1日量を超えるおそれがあります。月経や出血の変化だけで対応を決めず、処方目的と治療周期を伝えて相談してください。
デュファストンの主な副作用
頻度不明として記載されている症状
電子添文では、発疹、蕁麻疹、肝機能異常、悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、腹部膨満感、鼓腸、便秘、頭痛、眠気、浮動性めまい、腟出血、乳房痛、浮腫、倦怠感、体重増加が「頻度不明」の副作用として記載されています。頻度不明は、起こる割合がゼロという意味でも、全員に起こるという意味でもありません。[1]
| 分類 | 主な症状 | 相談の目安 |
|---|---|---|
| 皮膚 | 発疹、蕁麻疹 | 広がる、強いかゆみ、息苦しさを伴う場合は早めに受診 |
| 消化器 | 悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、便秘など | 水分がとれない、続く、強い場合は相談 |
| 精神神経系 | 頭痛、眠気、浮動性めまい | 日常生活に支障がある、急に強くなった場合は相談 |
| 生殖系・乳房 | 腟出血、乳房痛 | 出血が多い、長い、妊娠の可能性がある場合は確認 |
| その他 | 浮腫、倦怠感、体重増加 | 急な変化や息苦しさなどを伴う場合は受診 |
眠気やめまいがあるときは、運転や転倒につながる作業を無理に行わず、症状の出た時刻と服用時刻を記録してください。体重増加やむくみは薬以外の原因でも起こるため、症状だけで薬の影響と決めつけず、経過と他の体調変化を医師へ伝えます。
腟出血・発疹・肝機能異常で早めに相談する目安
出血量が多い、強い腹痛やふらつきを伴う、全身の発疹・蕁麻疹、息苦しさ、顔や喉の腫れがある、皮膚や白目が黄色い、尿が濃い、強い倦怠感が続く場合は、服用継続を自己判断せず医療機関へ相談してください。呼吸が苦しい、意識が遠のくなど緊急性が高い場合は救急受診を検討します。
デュファストンの電子添文には重大な副作用として独立した項目はありませんが、副作用欄には肝機能異常、発疹、蕁麻疹、腟出血などが記載されています。症状の強さ、経過、妊娠の有無、他の薬の使用状況によって必要な対応は変わります。受診時には薬の名称、1回量、服用回数、最後に飲んだ時刻を伝えてください。
デュファストンを服用できない人・注意が必要な人
重篤な肝障害・肝疾患がある人は禁忌
重篤な肝障害または肝疾患がある人は服用できません。ジドロゲステロンは肝臓で代謝され、肝機能障害が悪化するおそれがあるためです。軽度を含め肝障害を指摘されたことがある場合も、処方前に検査値、診断名、治療歴を伝えてください。[1][2]
心疾患またはその既往がある人、腎疾患またはその既往がある人、ポルフィリン症の人は特に注意が必要です。黄体ホルモンが電解質代謝へ影響し、ナトリウムや体液の貯留が現れることがあります。現在の病気だけでなく、過去の診断や手術、健診で指摘された異常も申告してください。
妊娠・授乳中にデュファストンを使う場合
デュファストンには切迫流早産、習慣性流早産、生殖補助医療の黄体補充など妊娠に関連する効能がありますが、妊娠中なら誰でも自己判断で飲める薬ではありません。電子添文には、黄体ホルモン剤使用と先天異常児出産との因果関係は確立していない一方、妊娠初期の黄体ホルモン剤または配合剤使用率に差があったとする疫学調査が記載されています。治療上の目的と必要性を医師に確認し、開始・継続・中止を自己判断しないでください。[1]
授乳中は、治療上の有益性と母乳栄養の有益性を考慮し、授乳を続けるか中止するかを検討します。妊娠または授乳の可能性、今後の希望、不妊治療の予定を処方前に伝えてください。
併用薬・サプリメントで確認すること
電子添文には独立した相互作用の一覧はありませんが、ジドロゲステロンは主にCYP3A4により代謝されます。不妊治療や月経関連の治療では、卵胞ホルモン剤、排卵誘発薬、他の黄体ホルモン剤などを併用することがあります。処方薬、市販薬、漢方薬、サプリメント、健康食品を含め、使用中のものをすべて医師・薬剤師へ伝えてください。[1]
別の医療機関を受診するときや薬局で市販薬を購入するときも、デュファストンを服用中であることを伝えます。特に不妊治療では、医療機関間で治療日程と薬が共有されないと服用タイミングを誤るおそれがあります。お薬手帳、薬袋、治療スケジュールを確認できるようにしておきましょう。
服用中に記録・確認したいこと
服用開始日、1回量、1日の回数、飲み忘れ、月経または腟出血の日、痛み、吐き気、頭痛、眠気、むくみなどを記録します。不妊治療では採卵日、排卵日、胚移植日、妊娠週数などと服用日程を一緒に確認します。処方内容に疑問がある場合は、インターネット上の別の患者の飲み方へ合わせず、処方した医療機関へ確認してください。
| 記録する項目 | 確認できること |
|---|---|
| 服用日時・飲み忘れ | 処方どおり服用できているか |
| 月経・腟出血 | 治療効果、副作用、妊娠や別疾患の確認が必要か |
| 痛み・消化器症状・眠気 | 症状の経過と日常生活への影響 |
| むくみ・体重変化 | 体液貯留や他の原因を評価する材料 |
| 不妊治療の日程 | 服用開始・終了のタイミング |
オンライン診療を利用する場合でも、強い出血や腹痛、妊娠の評価、肝機能異常などでは対面診察や検査が必要になることがあります。診療形式より安全性を優先し、医師の案内に従ってください。
デュファストンと低用量ピル・他の黄体ホルモン薬の違い
デュファストンはジドロゲステロン単剤です。低用量ピルやLEP製剤は一般に卵胞ホルモンと黄体ホルモンを組み合わせた配合剤で、効能、避妊効果の有無、飲み方、禁忌が製品ごとに異なります。デュファストンは排卵を一律に抑える薬として説明されておらず、避妊薬として使用する薬ではありません。
子宮内膜症や月経困難症に使われる薬には、ディナゲスト錠、フリウェル配合錠などもあります。成分、対象疾患、用量、出血パターン、副作用が異なるため、薬を比較するときは商品名だけでなく、診断と治療目的を確認してください。ピルのオンライン診療に関する一般情報も、デュファストンの取扱い、処方可否、価格を示すものではありません。
まとめ
デュファストン錠5mgは、ジドロゲステロンを有効成分とする黄体ホルモン製剤です。月経関連の症状、黄体機能不全による不妊症、子宮内膜症、生殖補助医療など複数の目的に用いられ、1日量、回数、服用期間は目的によって異なります。飲み忘れても2回分を一度に服用しません。重篤な肝障害・肝疾患は禁忌で、心臓・腎臓の病気、妊娠・授乳、併用薬にも注意が必要です。出血、発疹、肝機能異常を疑う症状、強い体調変化があれば処方医へ相談し、自己判断で増減・中止しないでください。
デュファストン錠5mgのよくある質問
デュファストンは何の薬ですか?
デュファストンは避妊薬ですか?
飲み忘れたら2錠を一度に飲みますか?
デュファストンを飲むと眠くなりますか?
デュファストンを飲むと太りますか?
妊娠中・授乳中でも飲めますか?
参考文献
この記事の医療監修体制
東京オンラインクリニックの公開済み医療監修体制に基づき確認しています。
医師:倉田照久、吉井恭平、丸岩裕磨、高他大暉、吉田春生、岩本英里、樋口泰亮、中澤良太、實森弓人、堀江祐以
薬剤師:佐藤義朗