クロミッドとは|男性不妊や女性の排卵障害に使われる排卵誘発剤
クロミッド(一般名:クエン酸クロミフェン)は、排卵を促す作用を持つ医療用医薬品で、主に不妊治療において広く使用されています。女性に対しては排卵障害の改善目的で、男性に対しては乏精子症や男性ホルモン低下による精子形成障害の治療薬としても用いられています。
本記事では、クロミッドの作用機序や使用方法、副作用などについて詳しく解説します。
クロミッドの作用機序
クロミッドは、脳下垂体に作用して「卵胞刺激ホルモン(FSH)」および「黄体形成ホルモン(LH)」の分泌を促します。これにより、女性の場合は卵巣内で卵胞が成熟しやすくなり、排卵が起こりやすくなります。男性の場合は、精巣におけるテストステロン分泌と精子形成を促進します。
女性における使用目的と効果
主な適応疾患
- 排卵障害(多嚢胞性卵巣症候群:PCOSなど)
- 無月経による不妊症
- 月経異常
期待される効果
- 排卵を誘発し、自然妊娠の確率を高める
- 月経周期の正常化
男性における使用目的と効果
主な適応疾患
- 乏精子症(精子数が少ない)
- 精子無力症(運動率が低い)
- 精子形成障害(テストステロン低下に伴う)
期待される効果
- LH・FSHの分泌を促進 → 睾丸の機能回復
- 精子濃度や運動率の改善
- 自然妊娠の確率向上
クロミッドの服用方法
対象 | 通常の服用量 | 服用タイミング |
---|---|---|
女性 | 1日1回 50mg | 月経周期の5日目から5日間 |
男性 | 1日1回 25〜50mg | 継続的に服用(2〜3ヶ月以上) |
※用量・服用期間は医師の指導のもと調整されます。
クロミッドの副作用
主な副作用(男女共通)
- 吐き気
- 頭痛・めまい
- 顔のほてり
- 情緒不安定
女性特有の副作用
- 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
- 多胎妊娠(双子など)
男性特有の副作用
- 精神的な不調(情緒不安定・不眠)
- 女性ホルモン様作用による乳房の張り
クロミッド服用時の注意点
- 妊娠中は使用禁止です(妊娠が確認されたら中止)。
- 服用中は定期的なホルモン検査や精液検査が推奨されます。
- 男性の場合、過剰な服用によりテストステロンとエストロゲンのバランスが崩れることがあります。
クロミッドはオンライン処方可能?
当院では、男性向けのアンチエイジング治療の一環として、クロミッド(クエン酸クロミフェン)の処方を行っています。特にテストステロン値が低い中高年男性や、妊活を希望される方に適しています。
以下のような方におすすめです。
- 精子数や運動率の低下を指摘された方
- EDや性欲減退、倦怠感などがある方
- 男性不妊が疑われるが、本格的な治療の前に内服治療を試したい方
診察はオンラインでも可能で、プライバシーに配慮した形で処方・配送を行っています。
まとめ
クロミッドは、男女問わず不妊治療において非常に重要な選択肢の一つです。女性に対しては排卵を誘発し、男性に対しては精子形成を促進します。ホルモンバランスを調整する作用があるため、副作用にも注意しながら、医師の指導のもとで適切に使用することが大切です。
オンライン診察にも対応していますので、気になる方はぜひ当院までご相談ください。