ファボワールの基本情報(効果や副作用) – 東京オンラインクリニック

ファボワールの基本情報(効果や副作用)

薬名: ファボワール
読了時間: 約1分

ファボワールとは

ファボワールは低用量ピルの一種で、主に避妊目的で使用されます。

当院ではファボワールを自費診療で取り扱っております。

基本情報

対象疾患・症状

ファボワールは主に避妊目的で使用されます。また、月経困難症の生理痛の緩和などにも有効です。

何世代のピルか

ファボワールはデソゲストレルという種類の黄体ホルモンが配合されており、第三世代のピルです。第二世代のピルに比べて男性ホルモン優位性を抑えてあるため、ニキビや多毛などの副作用がより起こりにくくなっています。

先発品・後発品

ファボワールの先発品としてマーベロンがあります。当院でもマーベロンの取り扱いがございます。

効果・効能

ファボワールは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの作用により排卵を起こすためのホルモン分泌を抑制して排卵を起こさず、結果的に避妊につながります。

また、子宮内膜が厚くならないようにする効果もあります。これにより着床しにくい状態にしたり、子宮頸管の粘液にも変化を起こし、精子が通過しにくい状態になることも避妊に繋がります。

さらに、子宮内膜が厚くなるのを防ぐことで子宮内膜で産生される痛みの原因となる物質「プロスタグランジン」を減少させ、月経困難症による痛みなどの症状を緩和します。

ファボワールの服用方法

ファボワールには「21錠シート」と「28錠シート」があります。当院では28錠シートを取り扱っております。

21錠シートの場合

21日間を毎日一定の時間に1錠ずつ経口投与し、その後7日間休薬期間を取ってください。このサイクルを繰り返します。

28錠シートの場合

21錠が実薬、7錠が偽薬となっています。シートの矢印の方向に向かって1日1回1錠を決まった時間に服用してください。このサイクルを繰り返します。

21錠シートのピルと比較して飲み忘れが起こりにくいのが特徴です。

用法・用量に関する注意点

  • 毎日一定の時刻に服用して下さい
  • 経口避妊剤を初めて服用する場合、月経第1日目から服用を開始します。服用開始日が月経第1日目から遅れた場合、飲みはじめの最初の1週間は他の避妊法を併用して下さい

ファボワールの副作用

主な副作用

頭痛、乳房痛、悪心、視力障害、過敏症、発疹、肝機能異常、AST上昇、ALT上昇、ナトリウム貯留、体液貯留などが報告されています。このような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

重大な副作用

  • 血栓症
    下肢の急激な疼痛・腫脹、息切れ、胸痛、頭痛、四肢の脱力や麻痺、構語障害、視力障害などが見られた場合は直ちに投与を中止し、医師の診察を受けてください。
  • アナフィラキシー
    呼吸困難や蕁麻疹、血管浮腫、そう痒感などが見られた場合は投与を中止して適切な処置を行ってください。

服用に際して注意すべきこと

  • 服用開始から1週間はコンドームなど他の避妊方法を併用してください。ピルの効果が確実に発揮されない可能性があります

ファボワールの臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

17.1.1 国内臨床試験

避妊を希望する女性992例について実施された臨床試験において、薬剤に起因すると判定された妊娠が1例みられ、避妊効果は99.9%、延べ服用周期(14,088周期)におけるPearl indexは0.085であった。

避妊を希望する女性1,011例(14,378周期)中、副作用が報告されたのは、258例(25.5%)で、主なものは、悪心119例(11.8%)、乳房痛85例(8.4%)、頭痛59例(5.8%)、不正性器出血24例(2.4%)、嘔吐23例(2.3%)、倦怠感12例(1.2%)、下痢11例(1.1%)、腹痛10例(1.0%)であった。また、臨床検査値の異常が報告されたものは、AST上昇及びALT上昇2例、白血球数減少1例、アルドステロン上昇1例の計4例であった。

引用:ファボワール21/ファボワール28 添付文書

よくある質問

他のピルからファボワールに切り替える場合はどのようにしたらいいですか?

  • 21錠タイプの経口避妊剤から切り替える場合
    前に服用していた薬剤をすべて服用し、7日間の休薬の後、続けて本剤の服用を開始して下さい。服用開始が遅れた場合、妊娠の可能性が残ります。
  • 28錠タイプの経口避妊剤から切り替える場合
    前に服用していた薬剤をすべて服用後、続けて本剤の服用を開始して下さい。服用開始が遅れた場合、妊娠の可能性が残ります。

ファボワールを飲み忘れた場合はどうしたらいいですか?

飲み忘れに気づいたタイミングによって対応が異なります。下記を参考にしてください。

  • 翌日までに気づいた場合
    直ちに飲み忘れた錠剤を服用し、その日の錠剤も通常どおりに服用してください。
  • 2日以上連続して飲み忘れがあった場合
    服用を中止し、次の月経を待ち投与を再開する必要があります。なお、飲み忘れにより妊娠する可能性が高くなるので、その周期は他の避妊法を使用して下さい。

ファボワールは太ると聞いたのですが本当ですか?

ファボワールの添付文書には、副作用として体重増加や痤瘡(ニキビ)が報告されています。頻度は0.1~5%未満と低いですが、特に飲みはじめの時期はホルモンバランスの変化によって副作用が起こりやすいことがあります。個人差が大きいため、継続的に体重増加やニキビが気になる場合は医師に相談してください。

参考文献

関連する診療科目

ピル処方

避妊効果と生理痛改善を目的とした低用量ピル処方。

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