ノイロビタンの効果・副作用 – 東京オンラインクリニック

ノイロビタンの効果・副作用

薬名: ノイロビタン
読了時間: 約1分

ノイロビタンは4つのビタミンBを配合したお薬で、不足したビタミンを補う目的で利用される医療用医薬品です。

ビタミン不足による筋肉痛、神経痛に処方されるほか、近年は美容効果に注目して処方されることが増えています。

当院ではノイロビタンの代わりにほぼ同様の成分が配合されているビタノイリンを取り扱っておりますので、ご興味のある方はビタノイリンのページも参考にしてください。

ノイロビタンはどんな薬?

ノイロビタンは食事から十分なビタミン摂取が困難な人や、慢性的な疾患により免疫力が低下している人に処方される混合ビタミン剤です。

作用機序

神経組織代謝機構に対する代謝賦活作用を有する各成分の配合により、各種神経症状、無力状態、衰弱状態等を改善します。

ノイロビタンの4つの成分と効果

  • オクトチアミン(ビタミンB1)
    ビタミンB1とチオクト酸が結合したもの。肉体疲労・肩こり・眼精疲労の改善。
  • リボフラビン(ビタミンB2)
    眼精疲労など眼の疲れの改善。
  • ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)
    身体のエネルギー生成、臓器機能に必要。
  • シアノコバラミン(ビタミンB12)
    DNAの生成時に必要。眼精疲労や手足のしびれの改善。

ノイロビタンはどんな人におすすめか

ノイロビタンは混合ビタミン剤なので幅広く処方されますが、処方されることが多いケースは以下です。

  • ビタミン不足による神経痛、手足のしびれが見られる方
  • 腰痛や肩こりがひどい方
  • 糖尿病で神経が傷んでいる方
  • 帯状疱疹に伴う神経痛がある方
  • 味覚障害、嗅覚障害など神経の働きに異常が見られる方

ノイロビタンの美容効果

ノイロビタンに配合されているビタミンB群は肌トラブルの改善にも効果が期待できます。

ビタミンB2やB6がニキビや肌荒れに有効

ビタミンB2は「美肌ビタミン」とも呼ばれ、肌を作るタンパク質、脂質、糖質の代謝に関わります。肌のターンオーバーを促進して綺麗な肌を保つサポートをするため、ニキビや肌荒れにお悩みの方に効果的です。激しい運動をする方、脂っこい料理を好む方、妊娠中などはビタミンB2が不足するため、お薬でカバーするという選択肢もあります。

ビタミンB6は皮脂のコントロールや皮膚の抵抗力の増進に効果があり、こちらもニキビなど肌トラブルの改善に効果的な成分です。

シミの改善にも効果が期待できる

肌のシミは紫外線によって肌の表皮にメラニン色素が生成され、それが色素沈着することで生じます。

ビタミンB6にはメラニンの生成を抑えるL-システインを助ける働きや、肌のターンオーバーを促進する働きがあり、シミ対策にもなるのです。

口内炎がある方もおすすめ

口内炎はストレスや生活習慣の乱れ、栄養不足による免疫力の低下が原因となることが多いです。ビタミンB2の不足を補うことで口内炎の予防・改善が期待できます。

ノイロビタンの副作用

ノイロビタンの副作用はほとんどの場合見られませんが、下記のように消化器に関する副作用が見られることがあります。

消化器頻度不明腹部膨満、便秘、嘔気、下痢
その他頻度不明眩暈

上記のような異常が認められる場合は服用を中止して医師の診断を受けるようにしてください。

ノイロビタンの服用時の注意点

パーキンソン病治療薬のレボドパとの併用に注意

医師・薬剤師の指示の下、用法・用量を守って服用すれば基本的に問題はありませんが、パーキンソン病治療薬のレボドパを服用している方は併用に注意が必要です。

ノイロビタンに含まれるピリドキシン(ビタミンB6)は、レボドパの末梢での脱炭酸化を促進し、レボドパの脳内作用部位への到達量を減少させ、パーキンソン症状の悪化を引き起こすことがあります。

参考文献

  • Duvoisin, R. C. et al.:Trans. Am. Neurol. Assoc 1969;94:81-84[NR-01054](PMID: 5374494)
  • Bianchine, J. R. et al.:Ann. Intern. Med 1973;78:830[NR-01055]
  • Fahn, S.:Neurology 1974;24(5):431-441[NR-01056](PMID: 4857104)

ビタミンB2(リボフラビン)は尿を黄色に変色させる

市販のビタミン剤を飲んで尿の色が黄色く変化した経験をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、ノイロビタンも同様に尿の色が黄色に変色することがあります。変色しても問題はないですが、尿検査がある場合は事前にノイロビタンを服用していることは伝えるようにしてください。

ノイロビタンはどこで買える?

ノイロビタンは医療用医薬品ですので、市販では購入できません。医療機関での処方が必要です。

個人輸入で購入する方法もありますが、安全性が担保されないためおすすめしません。国内の医療機関を受診して処方してもらうようにしましょう。

ノイロビタンとビタノイリン・ビタメジンの違い

当院ではノイロビタンは取り扱っておりませんが、成分の似たビタノイリン・ビタメジンというお薬を処方しています。成分の差は下記の表をご確認ください。

種類ビタメジン25ビタノイリン25ノイロビタン
ビタミンB1ベンフォチアミンフルスルチアミンオクトチアミン
ビタミンB2 リボフラビンリボフラビン
ビタミンB6ピリドキシンピリドキサールピリドキシン
ビタミンB12シアノコバラミンヒドロキソコバラミンシアノコバラミン

ピリドキサールリン酸エステルは、ピリドキシンに比べて種々の特性を有する補酵素型ビタミンB6で、ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与する末梢神経炎に用いられます。

また、ビタノイリンに含まれるヒドロキソコバラミンはシアノコバラミンに比べて体内貯留性、持続性、補酵素型B12への転換に優れているとされています。

参考文献

  • ビタノイリンカプセル25インタビューフォーム
  • 山田弘三 :現代内科学大系, 代謝異常(Ⅲ), 273, 1966.
  • Heinrich, H. C. et al.:Klin. Wschr., 39:689, 1961. 
  • Yagiri, Y.:J. Vitaminol., 13:228, 1967.

ノイロビタンに関するよくある質問

妊娠中に服用しても大丈夫ですか?

医師の診断のもとで適切に服用すれば問題ありません。

個人輸入等で購入して自己判断で服用すると過剰摂取のおそれがあり、赤ちゃんに悪影響を与える可能性があります。必ず医療機関を受診して処方を受けるようにしてください。

ジェネリックはありますか?

ノイロビタンにジェネリック医薬品はありません。

より安価にビタミン剤を購入したい場合は医師や薬剤師に相談してください。

飲み合わせで気をつけるべきお薬はありますか?

パーキンソン病治療薬のレボドパと併用する際は注意が必要です。

ビタミンB6にはレボドパの作用を弱める性質があるため、パーキンソン病症状が悪化することがあります。

服用できない人はいますか?

  • ノイロビタンを服用してアレルギー症状(かゆみ、発疹など)が出たことがある方
  • パーキンソン病治療中の方

その他、過去に薬を服用してアレルギー症状が出たことがある場合は医師・薬剤師に相談してください。

まとめ

ノイロビタンは混合ビタミン剤で、肩こりや眼精疲労に処方されることが多いお薬です。

近年は美容目的の処方も増えてきています。

当院ではノイロビタンの代わりに成分がほぼ同様のビタノイリン・ビタメジンを処方しておりますので、お気軽にご相談ください。初診再診無料でご案内しております。

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