📋 この記事のポイント
使用開始前後で異なる冷蔵・常温の保管条件、8週間の使用期限、凍結や温度逸脱時の相談目安を公式資料に基づき解説します。
オゼンピックの保管方法|冷蔵庫・常温と使用期限を解説
オゼンピックは、使用開始前と使用開始後で保管条件が異なります。凍結や高温を避け、使用開始日から8週間を管理することが大切です。
最終更新日: 2026-10-10
オゼンピックの保管方法を先に確認

| 状態 | 温度と場所 | 期間の要点 |
|---|---|---|
| 使用開始前 | 2~8℃の冷蔵庫。凍結と光を避ける | 包装に表示された有効期限を確認 |
| 使用開始後 | 30℃以下の室温または2~8℃の冷蔵庫 | 使用開始後8週間以内に使用 |
| 共通 | キャップを付け、子どもの手の届かない場所 | 包装の期限と8週間の両方を守る |
ここでいうオゼンピックは、日本の「オゼンピック皮下注2mg」です。海外製品、並行輸入品、他のセマグルチド製剤は容器や保管条件が同じとは限りません。手元の製品の電子添文、患者向医薬品ガイド、取扱説明書を優先してください。[1][2]
使用開始前は2~8℃で冷蔵する
使用開始前は、凍結を避けて2~8℃の冷蔵庫で保管します。フリーザー内、冷風吹き出し口の直下、冷却板や冷蔵庫の奥壁に密着する場所は、凍結の可能性があるため避けます。一度凍った製剤は使用しません。[2][3]
メーカーの患者向けガイドでは、食品と区別し、冷風が直接当たらないドアポケットなどに保管する例が示されています。冷蔵庫内の温度は機種や設定、開閉頻度で変わるため、2~8℃に保てる位置を選びます。
使用開始後は30℃以下または冷蔵で8週間以内
使用開始後は、室温(30℃以下)または冷蔵庫(2~8℃)で保管し、8週間以内に使用します。常温とは、夏の窓辺や停車中の車内のような高温環境を含みません。温度だけでなく、直射日光や強い照明を避けることも必要です。[2][3]
保管時は注射針を必ず外し、ペンのキャップを付けます。針を付けたままにすると、液漏れ、気泡の混入、針の目詰まりや汚染の原因になる可能性があります。注射のたびに新しい針を付け、注射後は指示に従って針を廃棄します。
使用期限は「包装表示」と「使用開始後8週間」の両方を確認

未使用のペンは、包装や本体に表示された有効期限を過ぎたら使用しません。使用開始後は、冷蔵保管を続けても「8週間以内」という条件が加わります。どちらか早いほうを使用の上限として管理します。
保管場所で避けること
電源の切れた冷蔵庫、宅配ボックス、ロッカーなどは、実際の温度がわかりにくい場所です。「数時間なら大丈夫」と一律に判断せず、温度と時間がわかる記録を残します。子どもや家族が誤って触れない、目につかないが自分は忘れない位置を決めておくと管理しやすくなります。
温度が外れた・凍ったかもしれないとき
いったん温度条件から外れた製剤を、冷蔵庫に戻しただけで品質が回復したとは判断できません。まず次の情報を整理し、自己判断で使わずに薬剤師、処方元、または製造販売元へ確認します。
| 確認する情報 | 記録の例 |
|---|---|
| 製品と状態 | オゼンピック皮下注2mg、未使用または使用開始後 |
| 置かれた場所 | 車内、テーブル、停電した冷蔵庫など |
| 温度と時間 | 実測値、およその外気温、放置開始から発見まで |
| 見た目 | 液の変色、濁り、塊、薄片、容器の損傷 |
液が変色している、カートリッジの内壁に付着物がある、液中に塊や薄片が見える場合は使用しません。[2]見た目が正常でも、凍結や高温への暴露が疑われるときは確認が必要です。
旅行・通勤・外出で持ち運ぶとき

旅行時は、移動時間、外気温、宿泊先の冷蔵設備、現地での使用日を確認します。保冷ポーチを使う場合も、保冷剤を製剤へ直接接触させると凍結する可能性があります。タオル等で一定の距離を保ち、専用ケースの説明に従います。
- 処方ラベルやお薬手帳など、医薬品を説明できるものを持つ
- 日中の車内、直射日光の当たる荷物置き場、暖房器具の近くに放置しない
- 飛行機では受託手荷物の高温・低温や紛失を考慮し、航空会社の持込規定を事前に確認する
- 渡航先の持込規制、時差による投与日、注射針の廃棄方法を処方元と確認する
宿泊先のミニバーは温度が安定しないことがあります。使用開始後で30℃以下を維持できる場合は室温保管も選択肢ですが、温度管理に自信がない場合は事前に薬剤師へ相談します。
毎回の注射後に行う保管ルーチン
| 手順 | 確認点 | 理由 |
|---|---|---|
| 1. 注射針を外す | 注射後に毎回取り外す | 液漏れ、気泡、目詰まり、汚染を防ぐ |
| 2. ペンにキャップ | 光を避けられる状態にする | 保管中の品質保護 |
| 3. 温度条件を選ぶ | 30℃以下の室温または2~8℃の冷蔵 | 使用開始後の条件を維持 |
| 4. 次回日と8週間を確認 | カレンダーやお薬手帳へ記録 | 投与忘れと使用期間超過を避ける |
1本のペンを複数の人で共用しないでください。残量があっても、他人に譲ったり、自己判断で注射針を再利用したりしません。使い方全体は製品の取扱説明書と処方時の指導を優先します。
残った薬液・使用済みペン・注射針の処分
使用開始後8週間を超えた、有効期限が過ぎた、凍結した、または変色・異物が見られる製剤は、残量があっても使用しません。自宅のごみにそのまま出す、トイレや流しに捨てる、他人へ譲るといった処分は避けます。
使用済みの注射針やペンの廃棄は、受け取った薬局・医療機関の指示に従います。地域で回収方法が異なるため、空の容器でも自己判断で廃棄しません。針刺し事故を防ぐ専用容器が必要かどうかも、受け取り時に確認しておきます。[2]
使う前に薬剤師・処方元へ確認するケース
次のような場合は、次回投与の直前まで待たずに確認します。
- 未使用のペンを冷蔵庫の外に長時間置いた
- 車内、窓辺、宅配ボックスなどで30℃を超えた可能性がある
- 凍結した、または凍結したか判断できない
- 使用開始日がわからず、8週間以内か判断できない
- 薬液の変色、濁り、塊、薄片、容器の破損がある
- 旅行、引っ越し、長時間の停電などで条件が変わった
効果、副作用、打ち方を含む製剤全体の情報は、親記事のオゼンピックの特徴を参照してください。使用できない人や慎重な判断が必要な状況はオゼンピックの禁忌・注意点で確認できます。
まとめ
- 使用開始前のオゼンピック皮下注2mgは、2~8℃で凍結させずに冷蔵します。
- 使用開始後は、30℃以下の室温または2~8℃の冷蔵庫で保管します。
- 使用開始後は、冷蔵していても8週間以内に使用します。
- 保管中は注射針を外し、キャップを付け、光と子どもの手を避けます。
- 凍結、高温、温度逸脱、変色や異物が疑われる場合は、自己判断で使わずに確認します。
- 製品ごとに条件が異なるため、手元の電子添文・患者向ガイド・取扱説明書を優先します。
オゼンピックの保管に関するよくある質問
オゼンピックは冷蔵庫のどこに入れますか?
使用開始後も冷蔵保管できますか?
冷凍庫に入れてしまった場合は使えますか?
常温に置いたらすぐ使えなくなりますか?
8週間はいつから数えますか?
旅行で持ち運ぶときは保冷剤に直接当ててよいですか?
参考文献・一次資料
- PMDA「オゼンピック皮下注2mg 医療用医薬品情報」電子添文・患者向医薬品ガイドの公式入口
- PMDA「オゼンピック皮下注2mg 患者向医薬品ガイド」保管・使用・廃棄の公式資料
- ノボ ノルディスク ファーマ「オゼンピック皮下注2mgを使用される方へ」自己注射・保管の患者向け公式ガイド