ビラノアの効果・副作用 – 東京オンラインクリニック

ビラノアの効果・副作用

薬名: ビラノア
読了時間: 約1分

ビラノアとは

ビラノア(有効成分:ビラスチン)は、第2世代抗ヒスタミン薬の一つで、アレルギー性鼻炎や蕁麻疹などのアレルギー症状を緩和するために使用される医薬品です。ヒスタミンH1受容体を選択的に遮断し、アレルギー反応を抑えることで、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・かゆみなどの症状を和らげます。

ビラノアの最大の特徴は、服用後の眠気が少なく、運転や作業への影響が少ないことです。また、食事の影響を受けやすいため、空腹時の服用が推奨されています。

ビラノアの効果

ビラノアは、以下のような症状に効果を発揮します。

  • アレルギー性鼻炎(花粉症・通年性アレルギー)
  • 蕁麻疹・皮膚のかゆみ
  • アトピー性皮膚炎に伴うかゆみの軽減

ヒスタミンH1受容体に選択的に作用することで、アレルギー症状の発現を抑えつつ、眠気を引き起こしにくいという利点があります。

効果発現までの時間と持続時間

  • 服用後1時間程度で効果が現れ、約24時間持続します。
  • 1日1回の服用で、持続的な抗アレルギー効果が期待できます。

ビラノアの用法・用量

  • 通常、成人には1回20mgを1日1回、空腹時に服用します。
  • 食事の影響を受けるため、食前1時間または食後2時間以降の服用が推奨されています。

ビラノアの利点と他の抗ヒスタミン薬との比較

ビラノアは、第1世代抗ヒスタミン薬と比較して眠気が少なく、第2世代の中でも特に食事の影響を受けるものの、持続時間が長いという特徴があります。

抗ヒスタミン薬眠気の副作用持続時間食事の影響主な特徴
ビラノアほぼなし約24時間あり(空腹時推奨)強い抗アレルギー効果、食事の影響を受ける
フェキソフェナジンほぼなし約24時間なし眠気が少なく、運転可
セチリジンややあり約24時間なし一部の人に眠気あり
クロルフェニラミン(第1世代)強い4〜6時間なし強い鎮静作用あり

臨床成績

アレルギー性鼻炎に対する臨床試験(国内第Ⅲ相試験)

国内で実施された季節性アレルギー性鼻炎患者を対象とした臨床試験(解析対象321例)では、ビラノア20mgを1日1回14日間経口投与した際、くしゃみ発作、鼻汁、鼻づまりの合計症状スコアが有意に改善しました。

投与群症例数投与前(平均±SE)変化量(平均±SE)検定(共分散分析)
プラセボ1066.80±0.140.10±0.18
20mg1056.74±0.14-0.50±0.18p=0.015

副作用発現率は5.6%(6/107例)であり、主な副作用は軽度の頭痛および倦怠感でした。

使用時の注意点

  • 食事と一緒に服用すると吸収が低下し、効果が弱まる可能性があるため、食前1時間または食後2時間後の服用が推奨されます。
  • 眠気が少ない薬ですが、アルコールとの併用によって副作用が強まる可能性があるため、注意が必要です。
  • 腎機能が低下している方は、医師と相談の上、適切な用量で服用してください。

副作用

ビラノアは比較的副作用の少ない薬ですが、以下のような症状が報告されています。

  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 口の渇き
  • 胃の不快感

副作用の発現率は低く、大半が軽度ですが、異常を感じた場合は医師に相談してください。

ビラノアの最新研究と安全性

ビラノアは、長期使用においても安全性が高いと評価されており、最新の研究でもその有効性と安全性が確認されています。

  • 長時間持続する抗アレルギー作用があり、1日1回の服用で安定した効果が得られる。
  • 眠気が少なく、日中の活動に影響を与えにくい。
  • 高齢者にも比較的安全に使用可能であるが、腎機能低下がある場合は注意が必要。

まとめ

  • アレルギー症状(花粉症・蕁麻疹・皮膚炎)に高い効果を発揮
  • 服用後1時間で効果が現れ、約24時間持続
  • 眠気が少なく、運転や仕事にも支障がない
  • 食事の影響を受けるため、空腹時の服用が推奨
  • 腎機能が低下している方は用量調整が必要

ビラノアは、花粉症やアレルギー性鼻炎に対して高い有効性を示しつつ、眠気が少ないため日常生活に影響を与えにくい抗アレルギー薬として、多くの患者に選ばれています。

参考文献

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花粉症治療

保険適用の花粉症・アレルギー性鼻炎の治療。

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