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【円形脱毛症とAGAの見分け方】|医師が解説

📋 この記事のポイント

円形脱毛症とAGAの見分け方について、医師が原因、症状、診断方法を詳しく解説。オンライン診療のメリットや処方の流れ、治療法も紹介し、あなたに合った治療選択をサポートします。

円形脱毛症とAGAの見分け方|医師が解説
最終更新日: 2026-09-13
📋 この記事のポイント
  • ✓ 円形脱毛症は自己免疫疾患、AGAは男性ホルモンが原因で脱毛パターンが異なる。
  • ✓ 専門医による正確な診断が重要であり、オンライン診療でも適切な鑑別と治療方針の相談が可能。
  • ✓ 症状に応じた治療法を選択し、定期的なフォローアップで効果と安全性を確認することが大切。
※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき作成されています。記事内には当院の治療・サービスに関する情報が含まれます。

髪の毛が薄くなる、抜け毛が増えるといった症状は、多くの方が経験する悩みです。しかし、その原因は一つではありません。特に「円形脱毛症」と「AGA(男性型脱毛症)」は、どちらも脱毛を引き起こしますが、そのメカニズムや症状の現れ方、そして治療法が大きく異なります。適切な治療を受けるためには、まずご自身の脱毛がどちらに該当するのかを正しく理解することが重要です。

円形脱毛症とAGA、根本的な違いは何ですか?

抜け毛の変化を自宅で医師に相談する男性

円形脱毛症とAGAは、見た目の脱毛症状は似ていても、その発症メカニズムは大きく異なります。この違いを理解することが、適切な診断と治療への第一歩となります。

当院では、初診時に「髪が抜けるのが止まらない」「以前より薄くなった」と相談される患者さまも少なくありません。その際、まず円形脱毛症とAGAのどちらの可能性が高いのか、患者さまの症状を詳しくお聞きすることから始めます。

円形脱毛症とは?

円形脱毛症は、免疫機能の異常によって引き起こされる自己免疫疾患の一つです。本来、細菌やウイルスなどから体を守る役割を持つ免疫細胞が、誤って自分の毛根を攻撃してしまうことで、髪の毛の成長が妨げられ、脱毛が起こります[4]。特徴としては、円形や楕円形に境界がはっきりした脱毛斑が突然現れることが多いですが、頭部全体に脱毛が広がる全頭型や、頭髪に加えて眉毛・体毛など全身に脱毛が及ぶ汎発型など、様々なタイプがあります[5]。ストレスが発症の引き金となることもありますが、ストレスだけが原因ではありません。

当院では、初診時に「急にコインくらいの大きさで髪の毛が抜けているのに気づいた」と相談される患者さまも少なくありません。特に、ご自身では気づきにくい頭頂部や後頭部に脱毛斑が見つかるケースも多く、その場合はご家族や美容師さんの指摘で受診される方もいらっしゃいます。

ここで紹介する相談や変化・期間は当院の診療経験に基づく観察であり、比較試験や全患者の集計値ではありません。症状や治療によって個人差があり、同じ効果・経過を保証するものではありません。

AGA(男性型脱毛症)とは?

AGAは、男性ホルモンが深く関与する進行性の脱毛症です。テストステロンという男性ホルモンが、5αリダクターゼという酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換され、このDHTが毛乳頭細胞に存在するアンドロゲン受容体と結合することで、毛髪の成長期が短縮され、細く短い毛が増え、最終的に脱毛に至ります。遺伝的な要因も大きく関与しており、思春期以降の男性に多く見られます。

AGAの脱毛パターンは特徴的で、額の生え際が後退したり、頭頂部が薄くなったりすることが一般的です。これは、DHTの影響を受けやすい毛包が、頭部の特定の部位に集中しているためです。当院では、「最近、おでこが広くなった気がする」「つむじのあたりが透けて見えるようになった」といった訴えで受診される患者さまが多くいらっしゃいます。

診察の中で、患者さまが「以前はもっと太くてしっかりした髪だったのに、最近はコシがなくなって細くなった」とおっしゃる場合、AGAの可能性を強く実感します。特に、生え際の後退や頭頂部の透け感が気になるという訴えは、AGAの典型的なサインです。

ここで紹介する相談や変化・期間は当院の診療経験に基づく観察であり、比較試験や全患者の集計値ではありません。症状や治療によって個人差があり、同じ効果・経過を保証するものではありません。

項目円形脱毛症AGA(男性型脱毛症)
主な原因自己免疫疾患(毛根への攻撃)男性ホルモン(DHT)と遺伝
脱毛の現れ方円形・楕円形に境界がはっきりした脱毛斑、急激な発症額の生え際の後退、頭頂部の薄毛、徐々に進行
脱毛部位頭部全体、眉毛・体毛など全身の可能性あり主に頭頂部、前頭部(側頭部・後頭部は影響を受けにくい)
進行性自然治癒することもあるが、再発や拡大の可能性あり進行性(放置すると薄毛が進行)
発症年齢小児から高齢者まで幅広い思春期以降の男性

自分で見分けることはできますか?鑑別のポイント

円形脱毛症とAGAにはそれぞれ特徴的な症状がありますが、自己判断だけで正確に鑑別することは難しい場合があります。しかし、ご自身で症状を観察する際のポイントを知っておくことは、医療機関を受診する際の助けになります。

臨床の現場では、患者さまの頭皮を視診する際に、脱毛の形状や毛髪の質感を注意深く観察します。特に、脱毛斑の境界の明瞭さや、周囲の毛髪の状態は重要な鑑別ポイントとなります。

脱毛の形と範囲

  • 円形脱毛症:典型的なのは、コインのような円形または楕円形の脱毛斑が突然現れることです。脱毛斑の境界は比較的はっきりしており、炎症や赤みがないことが多いです。また、頭部だけでなく、眉毛や体毛など全身に及ぶこともあります。
  • AGA:額の生え際がM字型に後退したり、頭頂部(つむじ)がO字型に薄くなったりするのが特徴です。側頭部や後頭部の髪の毛は比較的残ることが多く、全体的に髪が細く、軟毛化しているのが特徴です。

脱毛の進行速度

  • 円形脱毛症:比較的急激に脱毛が進行することが多く、数日〜数週間で脱毛斑が形成されることがあります。
  • AGA:数年〜数十年かけて徐々に進行していくのが一般的です。急激に大量の毛が抜けるというよりは、少しずつ髪が細くなり、密度が低下していきます。

その他の症状

  • 円形脱毛症:自覚症状がない場合もありますが、軽いかゆみや違和感が出ることがあります。爪に点状のくぼみや粗い変化が現れることもあります。[5]
  • AGA:髪が細くなり、特定の部位の密度が徐々に低下することが手がかりです。フケ、強い赤み、痛みなどがある場合は、別の頭皮疾患の有無も確認します。[6]

当院のオンライン診療では、患者さまにご自身の頭部の写真を複数枚送っていただき、それを基に医師が視診を行います。特に、脱毛斑の形、毛の質、頭皮の状態などを細かく確認し、鑑別の手がかりとします。この際、ご自身で気づかなかった脱毛パターンを発見することもあります。

⚠️ 注意点

脱毛症には、円形脱毛症やAGA以外にも、脂漏性脱毛症、牽引性脱毛症、休止期脱毛症など、様々な種類が存在します。自己判断に頼らず、専門医の診察を受けることが最も確実な診断方法です[2]

専門医による診断の重要性とその方法

頭皮の変化について対面の医療機関で相談する女性

円形脱毛症とAGAの見分け方は、症状の経過や頭皮・毛髪の所見を合わせて考えます。以下は一般的なAGAクリニックや皮膚科で行う診察・検査の説明です。症状に応じて必要な検査を選び、すべてを一律に実施するわけではありません。対応できる検査は施設によって異なります。[5][6]

専門医が行う診断方法とは?

  1. 問診:脱毛が始まった時期、進行速度、家族歴、既往歴、服用中の薬剤、ストレスの有無などを詳しく伺います。
  2. 視診・触診:脱毛部位の形状、範囲、頭皮の状態(赤み、フケなど)、残存する毛髪の質(細さ、短さ)などを確認します。円形脱毛症の場合、脱毛斑の周囲に「切れ毛」や「感嘆符毛」と呼ばれる特徴的な毛が見られることがあります。
  3. ダーモスコピー検査:特殊な拡大鏡(ダーモスコープ)を用いて、頭皮や毛根の状態を詳細に観察します。これにより、毛包の萎縮具合や、円形脱毛症に特徴的な所見(黄色の点、黒い点など)を確認することができます。
  4. 血液検査:円形脱毛症の場合、甲状腺疾患や膠原病などの自己免疫疾患を合併していることがあるため、これらの疾患の有無を確認するために血液検査を行うことがあります。また、AGAの診断では通常行いませんが、他の脱毛症との鑑別や、治療薬の副作用確認のために行うこともあります。
  5. 生検(皮膚組織検査):問診や頭皮の所見だけでは区別が難しい場合、頭皮の一部を採取して毛包の炎症などを調べることがあります。全員に必要な検査ではありません。[5]
  6. 一般的なAGAクリニックや皮膚科では、脱毛の経過や服薬歴を確認し、頭皮を診察します。施設や症状によってはダーモスコピー、血液検査、頭皮生検などを検討します。すべての検査が全員に必要という意味ではなく、実施できる検査も施設によって異なります。オンラインだけでは判断が難しい場合は、対面での評価が必要です。

    一般的な皮膚科では、問診や頭皮の所見だけでは診断が難しい場合に、頭皮の一部を採取する生検を検討することがあります。頭部全体に広がる脱毛など、円形脱毛症と他の原因の区別が難しい場合もありますが、全員に生検が必要という意味ではありません。

当院のオンライン診療では、問診と患者さまから提供いただく高解像度の写真により、多くのケースで鑑別診断の目途をつけることが可能です。特に、脱毛のパターンや頭皮の状態を詳細に確認することで、円形脱毛症の典型的な所見やAGAの進行度合いを評価します。必要に応じて、対面診療での精密検査をお勧めすることもあります。

円形脱毛症とAGAが同時に起こることもあり、生え際や頭頂部の薄毛に新たな脱毛斑が重なると、両方の原因を評価します。また、頭全体に抜け毛が増える場合は、休止期脱毛症や女性型脱毛症との区別も必要です。[2][5]

円形脱毛症には、円形の脱毛斑がはっきりしないびまん型や、頭髪の生え際に沿って帯状に脱毛する蛇行型などがあります。Alopecia Areata Incognitaも急なびまん性の抜け毛で見つかることがあり、髪が細いという印象だけでAGAと決めつけることはできません。[5][9]

高解像度MRIで脱毛症を比較した研究もありますが、これは研究段階の報告です。一般の鑑別で全員にMRIや画像診断が必要という意味ではありません。診察で必要な検査を選びます。[1]

髪全体が薄くなる場合には、円形脱毛症のびまん型、AGA、休止期脱毛症などを見分けます。必要な診察や検査は経過・所見に応じて選び、画像診断や病理検査が全員に不可欠というわけではありません。

一般的な皮膚科では、診断が難しい場合に検査や経過観察を組み合わせて評価します。急な脱毛や気になる症状がある場合は、自己判断で薬を使い続けず、医療機関へ相談してください。

オンライン診療で脱毛症の相談は可能ですか?

はい、オンライン診療でも脱毛症の相談は可能です。特に、忙しくて医療機関を受診する時間が取れない方や、遠方にお住まいの方にとって、オンライン診療は非常に便利な選択肢となります。

オンライン診療のメリット

  • 利便性:自宅や職場など、どこからでも診察を受けられます。移動時間や待ち時間がなく、交通費もかかりません。
  • プライバシーの保護:デリケートな脱毛の悩みを、他の患者さんと顔を合わせることなく相談できます。
  • 継続しやすい:定期的な診察や処方が必要な場合でも、オンラインなら負担が少なく、治療を継続しやすいです。

オンライン診療では、問診や写真・ビデオで確認できる範囲から相談を進めます。典型的なAGAでも、写真だけで原因を断定できるとは限りません。急な脱毛、広がる脱毛斑、強い頭皮症状などがある場合は、対面の皮膚科での評価が必要になることがあります。[5][6]

自宅で治療を続けられる患者さまからは、「仕事が忙しくても、スキマ時間に診察を受けられて便利」「人目を気にせず相談できるのがありがたい」という声をいただいています。特に、AGA治療は継続が重要であるため、オンライン診療の利便性は治療効果の維持にも繋がると考えています。

オンライン診療の利便性に関する感想は、治療効果を保証するものではありません。必要な診察・検査を受けながら、継続の可否を確認します。

オンライン診療での処方の流れ

  1. 予約:当院のウェブサイトから、ご希望の日時を選択してオンライン診療を予約します。
  2. 事前問診・写真提出:予約後、オンラインで問診票に記入し、脱毛部位の写真を複数枚アップロードしていただきます。これにより、医師が事前に症状を把握できます。
  3. 診察:予約した時間に、ビデオ通話を通じて医師と診察を行います。問診内容や写真、患者さまのお話をもとに、医師が診断し、最適な治療法をご提案します。
  4. 処方・決済:診察後、医師が処方箋を発行し、オンラインで決済を行います。
  5. 薬の配送:処方された薬はご自宅に配送されます。発送・到着時期は診察・決済の完了時刻や配送状況で異なります。配送周期や変更・停止などの条件は申込時に確認してください。

料金プランと定期配送オプション

診察料は自費・保険の区分や診療内容によって異なります。診察料、薬代、送料を分け、予約時・決済前の案内で総額を確認してください。通常送料は350円、クール便は2,350円です。薬に必要な配送方法をご確認ください。定期配送を利用する場合も、再診や必要な検査の要否は別に医師と確認します。配送だけで飲み忘れがなくなるわけではありません。

円形脱毛症とAGA、それぞれの治療法

抜け毛の経過と気になる点を診察前に整理する男性

脱毛症の種類によって、治療法は大きく異なります。正確な診断に基づき、ご自身の症状に合った治療を選択することが、改善への近道です。

円形脱毛症の主な治療法

以下は一般的な皮膚科で検討する円形脱毛症の治療です。年齢、脱毛の広さ、活動性などに合わせて選択します。注射や局所免疫療法などは対面の処置を伴い、すべてを当院のオンライン診療で実施できるという意味ではありません。[5]

  • ステロイド局所注射:脱毛斑に薬を注射する治療です。痛みや皮膚のへこみなどにも注意して、年齢や範囲に応じて検討します。[5]
  • 局所免疫療法:SADBEやDPCPを用いて接触皮膚炎を起こす治療です。実施施設で濃度や皮膚の反応を管理しながら行います。自己使用する薬ではありません。[5]
  • 内服薬:急速に進む場合などにステロイド内服、広範囲に及ぶ難治の重症例ではJAK阻害薬などを検討することがあります。対象年齢・適応や感染症などのリスクは薬ごとに異なり、必要な検査と経過確認を行います。[5]
  • 外用薬:ステロイド外用薬などを用います。ミノキシジル外用は円形脱毛症に対しては承認適応外で、学会ガイドラインでは併用療法の一つとして検討する位置づけです。AGA用の市販薬を自己判断で円形脱毛症に使い続けないでください。[5]

治療を始めて数ヶ月ほどで「産毛が生えてきた」「脱毛斑が小さくなってきた」とおっしゃる方が多いですが、円形脱毛症は再発することもあるため、根気強く治療を続けることが大切です。処方後のフォローアップでは、副作用の有無だけでなく、患者さまが治療を継続できているか、効果の実感があるかを確認するようにしています。

治療を始めて数ヶ月ほどで「髪の毛が生えてきた」「抜け毛が減った」とおっしゃる方が多いですが、それぞれの脱毛症に合わせた治療を継続することが非常に重要です。

治療は長期にわたることが多く、患者さまの状態に合わせて治療法を組み合わせたり、変更したりしながら進めていきます。実際の診療では、患者さまの脱毛の範囲や活動性、年齢などを考慮し、最も効果的で負担の少ない治療計画を立てるようにしています。

ここで紹介する相談や変化・期間は当院の診療経験に基づく観察であり、比較試験や全患者の集計値ではありません。症状や治療によって個人差があり、同じ効果・経過を保証するものではありません。

AGAの主な治療法

AGAの治療は、男性ホルモンの影響を抑え、毛髪の成長期を延長させることが主な目的です。

  • 内服薬(フィナステリドデュタステリド):男性のAGAでは、DHTの産生を抑えて脱毛の進行を抑制します。女性や小児向けの薬ではありません。性機能に関する症状や肝機能障害などの副作用にも注意し、薬ごとの禁忌を確認します。[7][8]
  • 外用薬(ミノキシジル):AGAに用いる発毛薬です。製剤ごとの性別・年齢・用法を守り、かゆみやかぶれなどに注意します。併用の可否も個別に確認します。[6]
  • 旧来の治療情報で紹介されるミノキシジル内服は、国内では脱毛症治療薬として承認されていません。AGAの学会ガイドライン2017年版は推奨しておらず、円形脱毛症の2024年版も推奨していません。外用薬より必ず高い効果が得られるとは言えず、動悸やむくみなど全身の副作用が問題になります。[5][6]

AGA治療は、継続することで効果を実感できるものです。治療開始から半年〜1年で「抜け毛が減った」「髪にコシが出てきた」といった変化を感じる方が多いです。当院では、患者さま一人ひとりの進行度や体質に合わせて、最適な薬剤とプランを提案し、定期的な診察で効果と安全性を確認しながら治療を進めます。

AGA治療は、一度始めると継続することが重要です。治療を中断すると、再び脱毛が進行してしまう可能性があります。当院では、患者さまのライフスタイルや期待する効果、副作用のリスクなどを総合的に考慮し、最適な治療プランをご提案しています。

ここで紹介する相談や変化・期間は当院の診療経験に基づく観察であり、比較試験や全患者の集計値ではありません。症状や治療によって個人差があり、同じ効果・経過を保証するものではありません。

ジヒドロテストステロン(DHT)
男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5αリダクターゼという酵素によって変換されて生成される活性型男性ホルモン。AGAの原因物質として知られ、毛乳頭細胞のアンドロゲン受容体と結合することで、毛髪の成長期を短縮させ、脱毛を促進します。
5αリダクターゼ
テストステロンをジヒドロテストステロン(DHT)に変換する酵素。この酵素の働きを阻害する薬剤がAGA治療に用いられます。

対面診療とオンライン診療、どう使い分けるべきですか?

脱毛症の治療において、対面診療とオンライン診療はそれぞれ異なるメリットを持ちます。ご自身の状況や症状に応じて、適切に使い分けることが重要です。

対面診療が推奨されるケース

  • 診断が難しい場合:脱毛の原因が不明確な場合や、複数の脱毛症が疑われる場合など、詳細な視診、触診、ダーモスコピー、血液検査、生検などが必要な場合は、対面診療が適しています。
  • 重度の円形脱毛症:脱毛範囲が広範囲に及ぶ場合や、ステロイド局所注射、局所免疫療法など、対面での処置が必要な治療を受ける場合。
  • 副作用の懸念や不安が強い場合:治療薬による副作用が心配な場合や、より詳細な説明を直接聞きたい場合は、対面で医師とじっくり相談できます。

オンライン診療が適しているケース

  • AGAの治療:典型的なAGAの症状で、内服薬や外用薬による治療を希望する場合。継続的な治療が必要なため、オンラインの利便性が非常に有効です。
  • 円形脱毛症の経過相談:すでに診断され、状態が安定している場合などにオンラインで相談できることがあります。ただし、初めての脱毛斑や症状の変化があれば、対面の評価が必要か確認してください。
  • 忙しい方や遠方の方:時間的制約がある方や、近くに専門医がいない方にとって、オンライン診療は治療へのアクセスを大きく改善します。
  • 継続的な治療・経過観察:一度診断が確定し、治療が開始された後の定期的な診察や薬の処方、経過観察にオンライン診療は非常に適しています。

当院では、初診でオンライン診療を利用された患者さまでも、診察の結果、より詳細な検査や対面での処置が必要と判断した場合は、対面での受診をお勧めしています。患者さまにとって最も適切な治療を提供できるよう、柔軟に対応しています。

まとめ

円形脱毛症とAGAは、どちらも脱毛を引き起こす疾患ですが、その原因、症状の現れ方、そして治療法が大きく異なります。円形脱毛症は自己免疫疾患であり、円形や楕円形の脱毛斑が特徴で、急激に発症することがあります。一方、AGAは男性ホルモンが原因で、額の生え際や頭頂部の薄毛が徐々に進行する特徴があります。ご自身の脱毛がどちらに該当するのかを正確に診断するためには、専門医の診察が不可欠です。

オンライン診療では、経過や写真などをもとに、相談や継続処方に対応できるか判断します。急に広がる脱毛や、検査・処置が必要な場合は、対面の皮膚科での評価が大切です。費用や配送条件だけでなく、再診・検査の必要性も医師と確認しましょう。

しかし、診断が難しいケースや、対面での処置が必要な場合は、対面診療を適切に利用することが重要です。ご自身の症状やライフスタイルに合わせて、最適な診療形態を選択し、専門医と共に脱毛の悩みに向き合いましょう。

よくある質問(FAQ)

円形脱毛症は自然に治ることがありますか?
円形脱毛症は、軽度の場合や単発性の場合は、自然に治癒することもあります。しかし、脱毛範囲が広い場合や、多発性、進行性の場合は、適切な治療介入が必要となることが多いです。自己判断せずに、一度専門医に相談することをお勧めします。
AGA治療は一度始めたら一生続けなければなりませんか?
AGA治療薬は、服用を中止すると再び脱毛が進行する可能性が高いです。これは、AGAが男性ホルモンによる影響で進行する体質的なものであるためです。そのため、効果を維持するためには継続的な治療が推奨されます。ただし、治療の継続期間や方法については、医師と相談しながらご自身の状況に合わせて調整することが可能です。
女性でもAGAになりますか?
女性にも、頭頂部を中心に髪が細くなり、分け目が目立つ女性型脱毛症があります。ただし、男性と同じように男性ホルモンだけで説明できるとは限りません。鉄不足や甲状腺疾患など他の原因も含め、経過に応じて評価します。男性用のAGA内服薬を自己判断で使用しないでください。
オンライン診療で処方される薬は、対面診療と同じですか?
はい、オンライン診療で処方される薬は、対面診療で処方されるものと基本的に同じです。医師が診察に基づいて、患者さまの症状に合った適切な医薬品を処方します。ただし、一部の特殊な薬剤や、対面での処置が必要な治療薬はオンライン診療では処方できない場合があります。
円形脱毛症とAGAが同時に起こることはありますか?
両方が同時に起こることはあります。AGAによる薄毛の範囲に円形脱毛症が重なると、見た目だけで区別しにくい場合があります。髪全体の急な抜け毛も含め、経過と所見から必要な検査を選びます。
市販の育毛剤や発毛剤で対処できますか?
市販の育毛剤と医薬品の発毛剤は区別します。ミノキシジルを含む市販の発毛薬には、製品ごとに壮年性脱毛症への適応がありますが、円形脱毛症など別の原因に自己判断で使うものではありません。急な抜け毛や脱毛斑がある場合は、まず原因を相談してください。
📖 参考文献
  1. Yujie Ye, Yuting Wang, Jingfeng Zhu et al.. Diagnosis and differential diagnosis of tertiary androgenetic alopecia with severe alopecia areata based on high-resolution MRI.. Skin research and technology : official journal of International Society for Bioengineering and the Skin (ISBS) [and] International Society for Digital Imaging of Skin (ISDIS) [and] International Society for Skin Imaging (ISSI). 2023. PMID: 37522498. DOI: 10.1111/srt.13393
  2. Betina Werner, Fabiane Mulinari-Brenner. Clinical and histological challenge in the differential diagnosis of diffuse alopecia: female androgenetic alopecia, telogen effluvium and alopecia areata – part I.. Anais brasileiros de dermatologia. 2012. PMID: 23044568. DOI: 10.1590/s0365-05962012000500012
  3. Nekma Meah, Dmitri Wall, Lara Trindade de Carvalho et al.. Bitemporal alopecia areata.. The Australasian journal of dermatology. 2020. PMID: 32141073. DOI: 10.1111/ajd.13270
  4. Frank Spano, Jeff C Donovan. Alopecia areata: Part 1: pathogenesis, diagnosis, and prognosis.. Canadian family physician Medecin de famille canadien. 2015. PMID: 26371097
  5. 日本皮膚科学会:円形脱毛症診療ガイドライン2024
  6. 日本皮膚科学会:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版
  7. PMDA:プロペシア錠 電子添文(フィナステリド)
  8. PMDA:ザガーロカプセル 電子添文(デュタステリド)
  9. Rodríguez-Tamez G, et al. Alopecia Areata Incognita: Current Evidence. 2025. PMID: 39969772.
この記事の監修医
👨‍⚕️
丸岩裕磨
美容皮膚科医
👨‍⚕️
倉田照久
医療法人御照会 理事長・渋谷文化村通り皮膚科 院長

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