アポハイドローションの効果・副作用 – 東京オンラインクリニック

アポハイドローションの効果・副作用

薬名: アポハイドローション
読了時間: 約1分

アポハイドローションとは?

アポハイドローション(Apohide Lotion)は、日本で承認された手足多汗症(手汗・足汗)の治療薬であり、原発性局所多汗症に効果的な抗コリン外用薬です。主成分であるオキシブチニン塩酸塩が、交感神経を抑制することで汗腺の活動をコントロールし、過剰な発汗を軽減します。

エクロックゲルラピフォートワイプが腋窩多汗症(ワキ汗)を対象としているのに対し、アポハイドローションは手汗・足汗に特化した治療薬として開発されました。

アポハイドローションの効果

  • 手汗・足汗の分泌を抑え、日常生活の快適さを向上
  • 発汗を抑えることで、手汗による書類のにじみやスマホ操作の不便を軽減
  • 足汗の抑制により、靴の中のムレやにおいを防ぐ
  • 1日1回の塗布で、長時間効果が持続

アポハイドローションは、交感神経の作用をブロックして、汗腺の過剰な活動を抑制することで、多汗症の症状を緩和します。

効果発現までの時間と持続時間

  • 塗布後1~2時間で効果が現れ、約12~24時間持続します。
  • 毎日1回の使用で、持続的な発汗抑制効果が期待できます。

アポハイドローションの用法・用量

  • 1日1回、手や足の清潔な状態に塗布(夜寝る前の使用が推奨)
  • 適量を手のひらまたは足の裏に均一に塗る
  • 乾くまで放置し、使用後は手を洗う

※手洗いや足洗いの前後に使用すると効果が低減する可能性があるため、就寝前の使用が推奨されます。

臨床成績

国内第Ⅲ相比較試験(短期試験:4週間)

対象:

  • 12~77歳の原発性手掌多汗症患者(HDSS2以上かつ手掌の発汗量が一定以上)
  • アポハイドローションまたはプラセボを1日1回(就寝前)5プッシュ(約500μL)塗布

試験デザイン:

  • プラセボ対照二重盲検比較試験
  • 投与期間:4週間

主要評価項目:
投与4週後の発汗量レスポンダー(ベースラインから発汗量が50%以上改善した患者)の割合

投与群被験者の割合(例数)P値
アポハイドローション群52.8%(76/144例)p<0.001
プラセボ群24.3%(34/140例)

副作用:

  • 発現頻度: 12.5%(18/144例)
  • 主な副作用:適用部位皮膚炎: 4.2%(6/144例)口渇: 3.5%(5/144例)適用部位そう痒感: 2.1%(3/144例)

この結果から、アポハイドローションは短期間(4週間)の使用で、手汗の発汗を有意に抑制することが確認されました。

国内第Ⅲ相長期投与試験(52週間)

対象:

  • 12~69歳の原発性手掌多汗症患者
  • アポハイドローションを1日1回、最大52週間使用(就寝前に5プッシュ)

試験デザイン:

  • 国内第Ⅲ相比較試験を完了した患者も継続参加可能
  • 投与期間:52週間

主要評価項目:

評価項目52週時点の改善率
発汗量レスポンダー(発汗量50%以上減少)72.6%(85/117例)

副作用:

  • 発現頻度: 36.0%(45/125例)
  • 主な副作用:適用部位皮膚炎: 8.8%(11/125例)適用部位湿疹: 6.4%(8/125例)口渇: 3.2%(4/125例)皮脂欠乏症: 3.2%(4/125例)

HDSS(Hyperhidrosis Disease Severity Scale): 多汗症疾患重症度評価尺度

使用時の注意点

  • すぐに衣服や靴を履くと、成分が拭き取られ効果が低減する可能性があります。
  • 抗コリン作用があるため、誤って目に入ると瞳孔が開く(散瞳)ことがあります。
  • 皮膚の刺激やかゆみが出ることがあるため、様子を見ながら使用してください。

他の多汗症治療薬との比較

薬剤名主な効果作用時間副作用の頻度適用部位
アポハイドローション手汗・足汗の抑制12〜24時間あり(皮膚のかゆみ・赤み)手・足
ラピフォートワイプワキ汗の抑制24時間あり(皮膚刺激)ワキ
エクロックゲルワキ汗の抑制24時間あり(皮膚刺激)ワキ
プロバンサイン(プロパンテリン)全身の発汗抑制3〜6時間あり(口渇・便秘)全身

比較ポイント

  • アポハイドローションは手汗・足汗専用の外用薬であり、他の多汗症治療薬とは適応部位が異なる。
  • ラピフォートワイプやエクロックゲルはワキ汗向け、プロバンサインは全身の発汗を抑えるため目的に応じた選択が必要。

まとめ

  • 手汗・足汗の多い人向けの治療薬(原発性手足多汗症に適応)
  • 1日1回の塗布で12〜24時間効果が持続
  • 皮膚刺激やかゆみなどの軽度な副作用あり
  • エクロックゲル・ラピフォートワイプ・プロバンサインとの比較を考慮して選択

アポハイドローションは、手汗や足汗に特化した日本初の外用治療薬であり、多汗症の新たな選択肢として注目されています。

参考文献

関連する診療科目

多汗症治療

保険適用の多汗症治療で過度な発汗を抑制。

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